劇場版『風よあらしよ』観てきました。

 

 

原作、村山由佳さん。

主演、吉高由里子さん。

(今年は、大河ドラマ観てます)

 

入院前からずっと楽しみにしていて

上映時間を確認すると

 

明日から、夜のみの上映になってしまう。

今日、行っておかなければ。

 

 

 

女性解放運動家、伊藤野枝の物語。

 

 

女学校で、平塚らいてうの

「元祖、女性は太陽であった」という言葉に出会い

感銘を受けたことで、親が決めた結婚を振り払って

教師(辻潤)の元へ。

 

辻の勧めもあり、平塚らいていに手紙を書いたことで

「青鞜社」に参加。

 

 

「女は、家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、

 夫が死んだあとは子に従う」ことが、

正しく美しいとされた大正時代。

 

男尊女卑に反対し、社会の在り方に意を唱え始めた。

 

辻との間に、子をもうけるも

方向の違いから、家を出て

 

 

無政府主義者の大杉栄の元へ。

 

 

この辺りで、

この場面、観たことある…と

薄っすら記憶が蘇ってくる。

 

ドラマで一度観ていたんだ。

 

大杉栄は、正妻の他に愛人がいて

これからは、皆で仲良く…みたいに言うけど

 

それを突っぱねた野枝と

生涯を共にすることになる。

 

 

生涯といっても

大杉栄は、38歳

伊藤野枝は、28歳という若さで

憲兵(国家権力)に虐殺されてしまう。

遺体は、井戸に棄てられるという残酷さ。

 

 

 

国民の解放、自由を唱えただけなのに

無政府主義、アナキズム、ということが

非国民とされ、国家転覆を図る悪だと

国家から葬られた。

 

 

昨年は、野枝が亡くなって100年。

 

たった100年前に、

こんなに惨い事件があったことや

独裁国家と同じような現状があったこと

 

今、こうして私も自由に文章が書けていることなんて

その時代には考えられなかったこと。

 

命をかけて、正しいことを訴え続けてきてくれた人たちに

心からの感謝を。

 

今ある自由を守るのは、私たちの務め。