本日、仕事納め。

 

何とか無事に一年終了しました。

 

昨年に引き続き、今年もコロナ禍で、

相談件数は通年の8割くらい。

 

 

この情勢で、「他人に家に来てもらいたくない」

と思う家族や本人が多いから

相談が後回しになっちゃって

 

家族から相談が来たときには

「もう限界です、すぐに来てください!」

なんだよな。

 

で、行ってみると

 なんでもっと早く相談しなかった?

って思うような壮絶な困難ケースが多々。

 

 

今日は、高齢女性、独居のお宅へ

本人が「盗られた」と言う、銀行の通帳を探しに。

 

訪問すると本人はすでに号泣。

「私がいない時に盗んでいく泥棒がおる。

 お金も通帳も、何もかも泥棒に盗られた。

 一生懸命、真面目に働いてきたのに

 もう何もかも無くなった。

 こんなところに居るのは嫌。

 引っ越したい」

 

通帳、今から一緒に捜そ、と言っても

 

「家の中にあるわけない。

 もしあったとしたら、

 泥棒とグルになってるんやろ」

「もう誰も信じられへん」

 

なんとか、号泣する高齢女性をなだめながら

部屋の中を探していく。

 

なんで、こんなところに…

というところから、キャッシュカードが出てきて

 

今月は、これで3回目。

 

別のところから、銀行からの封筒が出てきて

前回、家捜しして通帳が見つかった数日後に

通帳の紛失届を出したよう。

 

バスを乗り継いで、

こんなに遠くの銀行まで行くことが出来るんだよな。

 

この要支援者の症状は、被害妄想だけ。

 

家の中は、隅々までとっても綺麗に片付いていて

若い頃から丁寧に暮らされてきたんだろうな、って思う。

ADLも良好だし、外見も普通に奥様。

 

それなのに、被害妄想がとにかく酷くて

部屋の中に、自分で書いた手紙が山ほどあって

(箱に入れてあったり、カバンや袋に入れてあったり)

ターゲットの人を名指しで、今日はこんなことを言われた、

こんなことをされた、と

事細かく書かれてある。

 

病気とはいえ、四六時中頭の中がこれだったら

休まる暇もないだろうなって

本当にしんどいだろうなって思う。

 

成年後見人の手続きをしているけど

決定するのは、早くて来年の2月。

 

通帳含め一切何も預けてくれないから

今後も家捜しは続くんだろうと思う。

 

何か事故が起こることも考えられるけど。

 

そんなこんなで今年最後のお仕事は終わり…

 

お疲れ様でした、私。