Blu-rayのHDDに、未だ観れていない映画が溜まっているので

先月で一度、wowowを解約しました。

   2530円の節約です。

 

一昨年10月録画。

 

映画【ニュー・シネマ・パラダイス】

      1989年 イタリア・フランス

             監督/脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ 

 

   ジュゼッペ・トルナトーレ監督が自らの体験を基に

   周囲の記憶を紡ぎながら描いた「みんなのための実話」

 

 

.*.。.:*・あらすじ.*.。.:*・

ローマに暮らす映画監督のサルヴァトーレが深夜に帰宅すると、

留守中に母から“アルフレードが死んだ”という電話がかかってきたことを知らされる。

その名を耳にした途端、サルヴァトーレの脳裏には、シチリアのジャンカルド村での少年時代の思い出が甦る。

幼少期、トトと呼ばれていた彼は、母の目を盗んで映画館に通うほどの映画好きだったが、

彼を魅了していたのは映画館パラダイス座の映写室と映写技師のアルフレードだった。

 

 

トトは母親と妹の3人暮らし。
父親は第二次世界大戦で戦死した。
そんなトトを夢中にさせたのは
村で唯一の娯楽である映画だった。
広場にある「パラダイス座」には
老若男女色んな人々が集い、泣き笑い
叫んだりしている。
協会が運営していることもあり
神父はあらかじめ上映作品をチェックして
男女のキスシーンなどを省くようにアルフレードに
鈴を鳴らしながら指示している。

アルフレードは村に一人しかいない映写技師。
彼のことが大好きなトトは毎日のように映写室に通う。
フィルムのコマギレを密かに集めているトトは
カットしたフィルムを欲しがるが
根負けしたアルフレードは
「お前のものだが、まだ早い。俺が預かっておく」と言う。
トトにとってアルフレードは何でも教えてくれる父親であり
何でも話せる友人のような存在であった。

 

ある日の夜、上映中の「パラダイス座」で火災が起こり、

アルフレードが負傷して失明してしまう。
今度は「新パラダイス座」として建て替えられ、

映写師は仕事を教わっていたトトが任命される。
それから歳月が流れ、青年になったトトは8ミリカメラに夢中になる。
そして高嶺の花であるエレーナに恋をする。

雨の日も風の日もエレーナを待ち続けるトト。
2人は映写室で初めてのキスをする。

しかし2人の幸福は長く続かなかった。

エレーナの両親はトトを認めようとはせず
トトは兵役にとられる。

エレーナとの約束を最後まで信じたトトだったが、彼女は現れなかった。
1年間の兵役を終えたトトはアルフレードに会いに行く。

 

村を出ろ 
ここにいると自分が世界の中心だと感じる
何もかも不変だと感じる
だが、ここを出て2年もすると
何もかも変わっている
頼りの糸が切れる
会いたい人もいなくなってしまう
一度村を出たら
長い年月帰るな
年月を経て帰郷すれば
友達や
懐かしい土地に再会できる

今のお前には無理だ
お前は私より盲目だ

人生はお前が見た映画とは違う
人生はもっと困難なものだ
行け
ローマにもどれ
お前は若い
前途洋々だ
私は年寄だ
もうお前とは話さない
お前のうわさを聞きたい


帰ってくるな。
私たちを忘れろ。
手紙を書くな。
ノスタルジーに惑わされるな。
自分のすることを愛せ。
子供の時、映写室を愛したように。

 

 

あれから30年が経った。サルヴァトーレはシチリアに戻ってきた
老いた母と久しぶりの会話をする息子。

 ずっと帰ってくるのが怖かった。
 今は心も強くなったと思ったし、
 昔のことは忘れたと思ってた。
 帰ってきたら何も変わっていない
 ずっとこの村にいたようだよ

 



すると母は言う。
 

 お前のすることは正しいと思った。
 聞かなくてもわかる。
 村を出てよかったわ。
 自分の望みを叶えた。

 お前に電話すると
 いつも違う女性が出る。
 でも お前を心から愛してる声を
 まだ聞いてない。
 聞けばわかるわ。
 お前が誰かを愛して
 落ち着いてくれれば嬉しいわ。
 お前の生活はあっちよ。
 この村にあるのは、まぼろしだけ。




エレーナの幻を見ながら、アルフレードの葬儀に参列するサルヴァドーレ。
振り返ると映画館にいた人々お老いた姿がいくつも見える。
館主だった人はサルヴァドーレを見て静かに話し続ける。
「どうして僕に敬語を使うんです?」「すっかり偉くなられたから。
でもお望みならこう言うよ。”トト”」

 

廃れた「新パラダイス座」が取り壊しのために爆破される。
駐車場になるという。

 

アルフレードの妻から形見を受け取ったサルヴァドーレは

シチリアを後にしてローマへ戻る。
形見はフィルム缶だった。

試写室に座って、形見が上映されるのを待つサルヴァドーレ。

スクリーンに映っていたのは
幼少の頃、アルフレードが預かっていてくれたカットされたフィルム。
銀幕のスターたちのキスシーンの数々だった。

 

 


 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

すごく素敵な映画でした。

 

映画が大好きだったトト。

でもそれ以上に、映画館が好きで映画館に集まる人間が好きで

でも、一番大好きでそれ以上の存在はないと思える人がアルフレードで。

シチリアの小さな村で育ったトトが、青年になり儚い恋をして

その時々に友として、父として、人生の先輩として

アルフレードから色んなことを教えてもらったトト。

お前はこんなところにいる器じゃない。

もっと大きく羽ばたけと、背中を押してくれたアルフレード。

 

アルフレードがサルヴァドーレに遺した形見。

最後のシーンは、サルヴァドーレと一緒に泣いてしまう。

 

また10年後、20年後に観たら

私はどんな思いがするんだろう。

 

 大切にしたい映画だと思いました。