酒井阿闍梨の食事は

・素うどんか、かけそば1杯

・胡麻豆腐 1丁

・ふかしたじゃがいも 1つか2つ

 それを回峰行から帰ってきた朝と夕方、一日に同じものを2食

 

睡眠は、3時間余り

 

 

 

10/1【京都切り廻り】の映像

  1000日回峰の700日は自分のための修行であると言われ、

  100日の間に1日だけは他人のための修業をする。それが京都切り廻り。

 

 市中40キロを一巡する。

 比叡山を未明に出発し、雲母坂から赤山禅院に下りてくる。
 赤山禅院から、真如堂-行者橋-八坂神社-清水寺-六波羅密寺-因幡薬師-

 神泉苑-北野天満宮-西方尼寺-上御霊神社-下鴨神社-河合神社とめぐり、

 赤山禅院から雲母坂をのぼり比叡山にもどる。

 

10/26午後1時【入堂の儀】 

 生き葬式とも言われる。

 9日間の 絶食、絶飲、不眠、不臥

 行者が死と向かい合いながら、不動明王と一体になる

 9日後、生きて会える保証はどこにもない

 行者が真言を唱える間、別れを告げに集まった僧や信者たちが

 一人また一人と堂を去り、行者一人が残される。

 

 堂の中で行者は、飲まず食わずで、ただ座っているだけではない。

 40分の文行を日に3度、あとはひたすら不動真言を唱え続ける。

 

 

【堂入り前日】

 酒井阿闍梨の言葉 

 「万が一、糸がこと切れた場合には、むしろにでも包まれて

  谷底へ放ってもらって、自分の肉体が地にもぐって

  木でもいい、雑草でもいい、また生まれ変わってきて

  自然の中に溶け込んで、自然を守る一員になりたい。

  

  草か木になって、空気中から水分を吸いこんで

  一滴のしずくが滴り落ちたやつが、地下水となって

  琵琶湖へ流れて行って、琵琶湖の水をいつまでも

  京都とか大阪とかの人たちに、新鮮な水を、清浄な水を

  飲んでもらえるように願ってる。」

 

 

11/3【出堂の儀】

 

 

【出堂の翌日】

 酒井阿闍梨の言葉

 「生涯通じて、こんな出来の悪い、人生で言うたら落伍者ですな。

  そんな人間が、仏様のご加護によって、ここまで来られたっていうのは

  一重にご不動様に感謝、ただ感謝するだけじゃなくて

  この気持ちを生まれ変わって新しく、頭が利口じゃないし・・・・・・

 

  一生懸命みんなのために、日本国民のために

  拝み倒していくだけです。」

 

 

 

真に生き仏さまとは、この人のことだなぁと思いました。