仕事初めでした。

 お休みされている利用者さんもいたけれど

 たくさんの方が、元気なお顔を見せてくれた。

 

 時々しんどい時もあるけど

 いいな、この仕事。

 本当に好きだな、この仕事。

 

 昨年は、数人の方が亡くなられて

 その中で、どうしてそんなに「あっけなく?」って

 思った方も。。

 

 88歳だったか…。

 そんなお歳に見えない素敵な女性がいた。

 私は大好きだったんだ。

 若い頃に旦那さんを亡くされて、

 女手ひとつ、三人の子供さんを育て上げ

 事業を始め、その会社を大きくされて。

 色んなことを知っていて、知的な女性だった。

  ・例えば、イボの取り方とか?(笑)

    他の利用者さんのイボを取ってあげると言って

    私に髪の毛を1本頂戴と。

    それでイボを結んで、数日放っておけば   

    ポロっと取れるのよ。って (⌒-⌒; )

  ・その他の方法は、

    ハトムギ茶ね! って。

  

教えてもらったのは、イボの取り方ばかりじゃないけど。。

本当にステキな女性だった。

 

新人いじめをするお爺ちゃんには

私は入った頃、何かといじめられたけれど

慣れてくると、私のことを「皇太子妃」と呼び

「雅子様、雅子様」と、毎日何度も何度も呼ばれた…。

そのお爺ちゃんも、突然

朝に奥さんがベッドで亡くなっていたのを発見された。

 

負けん気が強く、なんでも自分でする!と言い張るお婆ちゃん。

大声で笑うお婆ちゃん。

そのお婆ちゃんも、入院されて2週間ほどで逝ってしまわれた。

 

私の父と同い年のお爺ちゃん。

「同じ戌年とは思えない!○○さんがお父さんやったら良かったのに。」

 って、しょっちゅう私が言うから…

いつもいつも、私の姿を目で追っていらっしゃるのは知ってたんだ。

 末期がんで、どんどん痩せていかれて

 年末に入院された…。

できれば、戻ってきてほしい。もう一度、話したい。

 

今日、来られたお爺ちゃんは、目が見えない上に、とっても気難しく

気に入らないことがあると、すぐに怒鳴り散らすんだけど

その度に、私がなだめに行く…

 私のことを「姫」と呼ぶ…。

お正月中に3回転倒されて、救急車を呼んだと。

足に力が入らなくて、もう歩くことができなかった。

 

 

病院のように、目の前で亡くなることは

ほとんどない職場だけれど

やっぱりね…。

元気だった利用者さんが、弱っていく姿を見るのは辛いところがある。

 

だから。

だからこそ。

 やっぱり笑顔で、明るく、さりげなく手を貸せるように。

 

 今日も来てくれてありがとう。

 元気な姿を見せてくれてありがとう。