『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』






  今回は、34歳、サラリーマンをやめてお笑い芸人の道に飛び込み
  8年目になるが、陽の目がでない 
  
  そんな西野勤太郎の前に ガネーシャが現れる!


最初に出てくるこの言葉にガツン!とやられました。

「人間は、成長する生き物なんやで」 

「確かに世の中には才能のあるやつはおるで。
 誰からも教えられてへんのに、おもろいことが言えるやつがおる。
 たいして練習せえへんのに運動できるやつがおる。
 歌がうまいやつもおる。生まれつき顔やスタイルのええやつもおるし、
 計算の速いやつもおる。頑張んのが得意なやつもおる。
 打たれ強いやつもおる。ワシはな、そのことを否定するつもりはあれへん。ただな……」

「人間は、成長する生き物なんやで」

「人間はな、この地球に生まれたときは
 『こんなんでほんまにやってけんのか?』て見てて心配になるくらい無力な存在やったんや。
 ライオンみたいな牙もあれへん。鳥みたいに空を飛べるわけでもないし、
 シカやサイみたいに自分を守る角もあれへん。
 それこそ自分の言う『才能』をな、まったく持ってへん状態で生まれたんや」

 せやけど、人間は『成長』したんやなぁ。
 二本足で立てるようになって、道具作れるようになって、
 火や言葉を使いこなせるようになった。
 人間を、他の動物らと決定的に違う存在にたらしめたんは―『成長』や」

「赤ちゃんはな、最初は何もでけへんからこそ、どんな存在にもなれるし
 どこまででも成長していくことができる。
 何もでけへんから、可能性は無限大なんや。」

「今の自分にとって、夢をかなえることは奇跡や思えるかもしれへん。
 でもな、自分はもう奇跡を起こしてるんやで。
 そんでその奇跡はな、『成長する』ちゅうことをあきらめへんかぎり、
 何べんでも起こせるんや」






ガネーシャの教え

図書館に行く

  仕事、お金、人間関係、幸せ…
  人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。
  そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の
  人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。
  その『本』でも解決できひん悩みちゅうのは何なん?
  自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?
  自分は悩みのガラパゴス諸島なん?  byガネーシャ(P.60)


人の意見を聞いて、直す

  自分、ワシと最初に会うたとき言うてたやろ。
  『僕には才能がない』て。せやったら、それを一番の強みにせえ。。
  自分で才能がないて思うんやったらお客さんの意見聞いて
  直して直して直して直しまくるんや。
  そしたら必ず天才を超えられる日が来るからな  byガネーシャ(P.79)


締め切りをつくる

  やっぱり人間ちゅうのは追い込まれる思いもよらん力発揮するもんやなぁ。
  自分もさっきの舞台の集中力すごかったやん  byガネーシャ(P.119)


つらい状況を笑い話にして人に話す

  失敗したことや、恥ずかしいこと、みじめな状況ちゅうのは
  できるだけ人に話して笑いにしてったらええねん。
  そしたら人目を恐れずに色んなことに挑戦できるし、
  自由に生きることができるんやで  byガネーシャ(P.171)


優先順位の一位を決める

  まあ、人生で何を大事にするかは人それぞれや。
  でもなぁ・・・・このガネーシャが目指すんは天下や!
  どんだけ多くの屍踏み越えてでも、ワシはお笑いの天下を取るんや! byガネーシャ(P.202)


やりたいことをやる

  自分に知らへん場所は、思いもよらんかった色んな経験をさせてくれる。
  つまり、そこは自分が一番成長できる場所やねん。
  せやから、憧れる場所に飛び込んで、ぎょうさん経験して成長した人間が
  自分にとって一番向いてることを見つけた時-
  自分にとっても、お客さんにとっても、最高の状態を生み出すことができんねんで
            byガネーシャ(P.263)


金無幸子の教え

楽しみを後にとっておく訓練をする

  目の前の誘惑を我慢できない人というのは・・・
  『楽しみはあとに取っておいた方がより大きくなる』
  という経験をしたことがないのでしょう。
  たとえばーお金を使わずに貯金できる人は、
  我慢強い人というよりむしろ、通帳にお金が貯まっていくのを見たり、
  そのお金で買えるものを想像する楽しさを知ってる人なんだと思います。

  結局、人は楽しいことしか続けることができませんから  by金無幸子(P.97)


プレゼントをする

  貧乏神の間に伝わる格言で『貧乏人にプレゼントをさせるな』というものがあります。
  プレゼントをするというのは自分でお金を出して相手を喜ばせようとする
  仕事とは逆の行為です。
  でも、プレゼントをして相手を喜ばせる経験をすれば
  『自分以外の誰かを喜ばせることは楽しい』とと感じられるようになるからです
            by金無幸子(P.100)


他の人が気づいていない長所を褒める

  『言葉』というのは、その人の一番最初の行動ですからね。
  私たち貧乏神は人間を見るときは言葉に注目するのです。

  (中略)

  貧乏神から嫌われるのは『他の人が気づいていない長所をホメる』という行動です。
  そういうホメ方をされてうれしくない人はいませんから  by金無幸子(P.134)


店員を喜ばせる

  多くの人が、お客さんというのは単純に『お金を払う人』だと思っていますが、
  それは違います。
  たとえばお金を払って食べ物を買ったとしても、
  食べ物を売っている人に『ありがとう』とか『おいしかったです』とか
  声をかける人は店員さんを喜ばせています。

  そうではなくて、『お金を払っているんだから喜ばせてもらって当然』
  と考えて偉そうな態度を取る人が『お客さん』なんです  by金無幸子(P.136)


自分が困っている時に、困っている人を助ける

  ハローワークのネタをした時勤太郎さんの心から不安が消えていったのは、
  『他人の不安を消してあげよう』としたからなんです。

  他人に対して『お金がなくても大丈夫だよ』と言ってあげることで、
  同時に、自分の中にある『お金がないと困る』という不安を消すことができるのです。

  (中略)

  だから、自分が困っているときに人を助けてあげられる人は、
  『困っている』という感情から抜け出すことができます。
  そして、そのとき人は―大きく変わります。
  当たり前のように、人を喜ばせることができるようになるのです  by金無幸子(P.186)


欲しいものを口に出す

  自分の欲求を口に出すと、他人の欲求とぶつかります。
  いい人ではいられなくなります。
  でもそうやって欲求をぶつけながら、
  それでもお互いが喜べる道を見つけてこと―
  それが、成功するための秘訣なのです  by金無幸子(P.223)


日常生活の中に楽しみを見つける

  お金で買える喜びはすべて―素敵な服も、おいしい食べ物も、
  優雅な部屋も、豪華な旅行も―他人が作ったものです。

  でも、どんなにつらい状況でも、それを楽しもうとする気持ちさえあれば、
  人は、自らの手で喜びを作り出すことができます。
  お金がなくても、人は幸せになることができるんです。  by金無幸子(P.240)
   
 
釈迦の教え

つらいとき、自分と同じ境遇にいる人を想像する
 

  なぜ職を失うことが苦しいのか。
  それは、『自分だけが苦しんでいる』と考えるからだ。
  しかし周りを見てみなさい。多くの人が職を失って悩んでいる。
  そして職を失った者だけではない。
  今、職を持っている者たちも、また同じように、
  いつか収入を失うかもしれないと怯え苦しんでいるのだ。
  苦しみを持たない人間はいない。そのことを決して忘れてはいけないよ。
             by釈迦(P.139)


  ここには、ブッダのケシの実の話も載っていました。



何気なく過ごす日常の中で
 ガネーシャの教え…を時には思い出しながら、

 いつか、当たり前に実行できてる自分になりたい。