さださんのコンサートでは いつも素敵なお話が沢山聞けるんですが


その中でも 今回は…


「極光」の阿岸充穂さん。その奥様の阿岸明子さんが代表を務める 「オーロラ基金」

その設立15周年記念で 10月にロサンゼルスへ行ってきた話をされていました。


「オーロラ基金」は、アメリカで日本語教師を育成。援助するために設立された非営利団体。


その時に、サンタモニカにある日系人墓地に案内してもらったと。

そのお墓は、みんな海の方を向いて建っている。

 「日本を見つめて建っている…」


海外で暮らす日本人の 日本への想いには頭が下がる と。


海外で暮らす日本人が、何かをしでかした場合

  個別名詞では呼ばれず 「あの日本人が…」と言われる。



日本人の印象が良いのは、海外で暮らす日本人が

誠実にプライドを持って、歯を食いしばって耐えてきた血と汗の賜物。


ハワイもロサンゼルスも、そういった方の礎があるから

日本人はアメリカで 居場所を獲得できた。



 そのようなお話をされていました。




妹が帰国したばかりでもあったので

その話は、とても興味深く聴きました。




 妹の話になりますが…


 妹は 中学も高校も学年で一番の成績で卒業しました。

 ただ、我が家は貧乏であり 大学進学の道は頭になかったので

 商業高校卒業後、大手製薬会社に就職。


 習っていたジャズダンスの先生がアメリカ人だったことで

 その先生と英語で話したい と英会話を習い

 会社に了承を得て、 オーストラリアやカナダへ留学し


 ミュージカルを観る為に、金曜日 仕事が終わるやいなや ニューヨークへ飛び

 月曜の朝 帰り そのまま仕事へ直行 てな事もやっていました。



 その間に 「社会保険労務士」の資格も取っていました。



 大学へ行きたい! 行くならアメリカ!

 きっと ジャズダンスが きっかけだったんですね。



 29歳でアメリカの大学に入学し

 留学生の中で、首席で卒業し 奨学金も免除されました。


 でも自分の生活費を稼ぐため、家の近所に張り紙をし

 様々なバイトをこなし、学業と両立させてました。


 アメリカ公認会計士の資格を取って、卒業し

 ロサンゼルスで勤めた会社では、週に80時間の勤務をこなしていたそうです。

 

 今… シアトルの会社に勤めていますが

 YMCAで、アクアビクス エアロビクス のインストラクターもこなします。

 子供の体操教室のティーチャーでもあります。


 ダンナ様が 「小さい体で働き者!」というように

 私からみて 本当に心配になるくらい働くのです…

 

 

 今回、アメリカに帰って後 メールが届きました。


 翌日は日曜だというのに 出勤してみたらば


 「山盛りの仕事に ちょっとひるんでいますが

  いっぱい楽しませてもらったので

  文句言わず 片付けていきます…」 と。





さださんが こんな事を書いていました。


海外で暮らす日本人の方には、頭が下がりますね。

ロサンゼルスは、僕が24歳の頃にレコーディングで1カ月ほど暮らした青春の街。

でも、その街で暮らせるかって聞かれたら、答えは「無理」ですね。

自分の拠り所を見つけるのがとっても難しいから。

プライドを持ち続けなきゃいけないし、差別とも戦わなければいけない。

言葉の壁も文化の壁も、日本ではぶち当たらない障壁を乗り越えなきゃいけない。
 





だから…

日本で暮らす日本人が もっと日本を良くするために

一人一人が もっと考えなきゃいけないんじゃないか って。