10月のお肉の出荷、お休みのお知らせ。 | ~豚飼いと天ぷらカーと子育て~ 桜の山農場のブログ

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地域循環による豚飼い、無農薬有機農法による米作り、可能なエネルギーの自給、、を模索する日々のブログです。
生活の中で思い感じたこと、作ったものや息子の成長記録などを刻んでいけたらと思います。





先日、農林水産課の方からお電話があり、ちょっと農場に伺わせてほしいので日にちと時間を決めましょうと。


あれ? なんか様子が変だねー。


と、思いました。


そう、良くない話だったんですが、実は匿名で市のホームページの市民の声として、我が家の農場への苦情が寄せられたので、現地確認しに来たいとのことでした。


農林水産課の方は、いつもお世話になってる方で、困ったような申し訳ないような様子でした。



当日、口頭で聞いた苦情の内容として、、、  〇〇番地の〇〇さんの息子のコウタロウさんは、山で飼育している豚を自分で屠殺し、不衛生な状態で肉を切って闇で販売し、不当に利益をあげて納税から逃れています。 また、糞尿も垂れ流しで住民は非常に迷惑しています。  きびしく指導してください。

と、言うようなものでした。(その後、保健所への書類作りに苦情の概要が必要なため、多少柔らかくした内容のものを書面でいただきました。)



ちょっと予想もしなかったような酷い中傷にビックリしました。
役所の方が10分前に到着して苦情の概要を説明してくれたあと、4台くらい車がやってきました。
屠畜の関係や、衛生関係、水質汚染やらの関係で市と県の方(、、だと思う。)


とりあえず、豚舎に行って匂いがないこと、糞尿はその場で全て堆肥化していること、そして屠場で屠殺してもらってる明細を見てもらいました。
(販売先の履歴も全て書面で残してあり、青色申告で納税も問題なし。)


そして販売。


屠場で屠畜した肉を併設するカットセンターで抜骨、整形してもらったものを、市内のお肉屋さんでカット&パックしてもらい、できた製品をレストランに送ったり 持って帰ってセットに組んで個別に配達したりしていると説明。


しかし、ここで保健所の人が一言。

「あのー、実は中間置き場となるこの農場にも、保健所の許可が必要なんです。」


「えーー、そうなんですか。 分かりました、そしたら早急に許可とります!」



そんな会話の後、投稿されたような苦情の事実はなかったと、皆さん安心されて帰られました。



じゃあ、早急に許可とらんとねーと思ってたら保健所から電話がかかってきまして、

「一応今の状態では無許可営業ということになりますので、お肉の販売は許可を取るまで行わないでください」 



「えーーーーー!」


なんて言えるわけもなく、

「はい、了解しました。。」


と。

その後、保健所に「知らずに無許可営業やってました、スミマセン」 て内容の報告書だして、担当と相談して、11月中旬目標に許可を取る段取りに。


そういう流れがありまして、現在 突貫工事でお肉の中間置き場を作るための作業に追われています。




匿名の悪意ある投稿、気分は良くないですが 結果としてウチの落ち度も見つかったわけであり、これを機により良い農場になってゆくことがベストと思って、逆に投稿の内容が酷すぎたので腹も立たず、前向いて頑張っていこうという心境です。
そういうわけで、本来ブログに乗せたいような話題じゃないけど、この事態にキチンと向き合って乗り越えていくために この場所でも報告と、その後の経過をお伝えしていこうと思っています。


いつも豚肉を買ってくださってる皆様には申し訳ないのですが、そんな理由で10月はお肉の出荷はお休みさせていただきます。


順調に許可が頂ければ、11月のニクの日から 営業を再開したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。




P.S.カットしてもらってる肉屋さんでは、当初 許可をもらえる施設がないからウチの豚切ってくださいとお願いした経緯があり、今回のことを話すと 「ラップして肉には一切触れんのに、不思議じゃのー」 と言いつつ、今月出荷予定のお肉を、許可が取れるまで冷凍庫で保管しててくれると快諾してくれました。
じつは、「許可なしでやってるようなとこの肉は、今後切らん!」 って言われたら、一番困るなーと思ってたので、助かりました。  ここはホントに、、ホッ!