同団地のSさんと病院で鉢合わせしてしまった件で
沢山の御意見ありがとうございました。参考になったし、嬉しかったです。
色々なご意見があって悩んだけど、旦那様と話した結果を答えとしました。
で、今日はその後の報告をします。

10日に集金があって、Sさん宅にも訪問した時の話です。
♪ピンポーン♪
『142号室のさくらです。集金です』ドアが開きSさんが顔を出しました。

『この間はどうも☆えーっと集金。5000円お願いします』と怒涛のお喋り攻撃です。

Sさんはお金をくれると、ドアの外へ出てきました。

そして廊下中に響き渡る声で
「さくらさん。不妊治療してるんだぁ?」と言ってきました。

『うん、まぁそんなようなもんだけど、子宮内膜症の治療しててさ。
 去年の夏も手術したんだけど経過があんまり良くなくて、最近転院したんだよねぇ』

「あ~そうだったんだ。あそこのあの時間って不妊治療患者の時間なんだよね」

『そうみたいだね。私仕事持っているから通院するとなるとあの時間しかないんさ』

「へぇーそうなんだ・・・」続けて
「実は流れちゃってさぁ・・・7ヶ月だったんだよね。
 今も部屋閉め切って、友達から借りた、流産経験者の本読んで泣いてたんだわ。」

『えっ?!7ヶ月!?全然お腹出てなかったじゃん?』

「うん。誰にも言わなかったしね。
 それに今考えればおかしな話だけど、7ヶ月だって言うのに妊娠前と体重全く変わらなかったんだわ。 動く感じも殆どなかったし、胎児も700gしかなかったからさ」

『そうだったんだぁ・・・ごめんね。私そんな時に知らなかったとはいえ変なこと言っちゃって・・・』

「いやいや、いいんだって。あのシュチュエーションじゃそう思うし。気にしないで」

『うん。でもごめん。なんか一番辛い時だっただろうに。』

「確かに辛いね。
 死因は臍の緒がねじれて栄養が行かなくなったからだって。
 同じ方向ばっかりに回っていたんだろうね。首に巻きつくってのは聞くけど、まさかねじれなんてさ。 自分のお腹の中なのに助けてやれなかった自分が情けなくてさ。
 この間、病院で会った時は手術した後で、帰宅したんだけどお腹痛くて急患で診てもらったんだわ。
 本当は10日間は自宅で安静にしてなきゃいけないんだけど、
 子供(3歳)もいるし、車も乗らなきゃ食事の用意も出来ないしで。
 実家は先月、父が死んだばかりでバタバタしてて、
 まさか、流産したって言うのに嫁ぎ先に世話にはなれないしで。
 お腹痛くならない方がおかしいんだけどね。
 それに、火葬もしてやらなきゃいけないしさ・・・・」

『そっかぁ・・・・大変だったんだね』

「まぁ何かしていないと気が滅入ってしょうがないからさ」

『うんうん。そうだね。わかるよ』

「看護士さんとかみんな慰めてくれるんだけど今はまだ素直に受け入れなくて・・・」

『うんうん』

「あ~ごめんね。なんか暗い話でさ」

『いやいや、そんな事ないよ。
 私は経験ないから良くわからないけど、自分がその立場になったら耐えられる自信ないもん。
 気の利いた言葉一つもかけれないけど、すぐそこにいるし、
 病院で会ったのも何かの縁だろうから、何かあったらすぐ言って。
 こういうときは持ちつ持たれつなんだからさ』

「ありがとう」

というところまで話したところで、Sさんのお隣さんが出てきたのでお話は終了しました。

Sさんの事が他人事のようには思えなくて、旦那に話している時に泣けてきました。
7か月の時間は長かったはず。
Sさんはまだ若いしチャンスは沢山あると思うけど、そういう問題じゃないんだろうな。

Sさんに天国に旅たったBABYの為にも少しでも早く希望の光が差すことを祈ります。

以上報告終わります。