Sakura...52 | 櫻ふぶきのつぶやき

櫻ふぶきのつぶやき

ペースがばらばらのお話ブログです
嵐さんのLOVEを
お名前をお借りして書いています

 

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宝石赤宝石赤宝石赤

 

車を止めてヘッドライトを消し

外へ出る

 

「真っ暗だから気をつけろよ」

 

「うわぁ・・・・・・・

すごい

すごい

すごい!

満天だ!」

 

「はぁ・・・

確かに今日はすげぇな」

 

高台の広場

 

このすぐ先に

雅が最期まで来たがっていた

桜並木の坂道がある

 

今夜は

月がなくて

天体観測には

おあつらえ向きだ

 

「オレね」

 

「うん?」

 

「子供のころ

宇宙飛行士になりたかったんだ

スペースシャトルに乗りたかった」

 

「そうか」

 

「それでね・・・・・・」

 

そこで話が止まって・・

 

「それで?」

 

「たぶん何かの特集で

TVお母さんとみてた」

 

東京とは違う空気

 

「うわっ!」

 

「危ねっ!」

 

「ごめん」

 

「何やってんだ?」

 

「上の向きすぎ」

 

上を向いていてそっくり返って

ひっくり返りそうになる相葉

 

「子供か」

 

「首、痛・・・

ここ座って大丈夫?」

 

「おう。ちょっと待ってろ」

 

俺は車に戻って

レジャーシートと

シートクッションを持ってきた

 

「寝っ転がれるぞ

それから今夜は・・・」

 

って言ってるそばから

 

「えっ!流れ星!」

 

「流星群が来てる」

 

毎年夏・・雅と数えた流れ星

 

「あっ!」

 

雅・・雅・・。

 

お前はこの中のどれだ?

 

「すごいすごい」

 

俺の左隣で寝転んで

はしゃぐ相葉

 

小さな流れ星も見える

満天の星

 

東京の空は

いくら晴れていても

光の強い

目立つ星しか見えない

 

雅・・。

毎年夏。

これが楽しみだったな

 

東京で暮らし始めてからなおさら

 

そういえば・・

 

「俺も久しぶりだ」

 

「えっ?」

 

「雅が死んでから

こっちには帰ってくるけど

ここに星を見に来たのは初めてだ」

 

「こんなにきれなのに?」

 

「ああ・・まぁ一応な?

天の川までは時々しけ見えねぇけど

庭からだって結構な夜空だぞ?

くる必要ないっていうか‥。」

 

この満天の星の下

抱き合って・・・キスして

 

「ほんとすげー・・・

オレ。天の川初めて見た」

 

「お前もここが故郷なんだから

またくればいい」

 

「そう・・・だね」

 

From・・・Sho

乙女のトキメキ  乙女のトキメキ  乙女のトキメキ

こんに千葉

 

暑いですね

どうか熱中症にお気を付けください

 

お読みいただき

ありがとうございますウインク