櫻吹雪~リフレイン・・1 | 櫻ふぶきのつぶやき

櫻ふぶきのつぶやき

ペースがばらばらのお話ブログです
嵐さんのLOVEを
お名前をお借りして書いています

櫻葉短編です

 

 

確かに手をつないでいたはずだった

小さなすれ違いで

一本づつ離れていく指

気づかないふりをしていた

まさかそれが全部はなれてしまうなんて

晩秋のあの日まで・・・・・

 

 

 

僕の頬を濡らすモノをぬぐおうとして

伸ばしてくれたあなたの手・・

僕は顔を背けてしまった

 

「雨だよ」

 

「・・・そっか・・・」

とあなたは一言・・

 

俯いた僕の目に映っていたのは

時折横を通りすぎる車の

ヘッドライトに映し出される

黄金色の銀杏の落ち葉

雨に濡れて

キラッと光る落ち葉・・

 

「じゃぁ・・俺行くから・・・

風邪ひくなよ?」

そう言いながら

二人で差していた一本の傘を

僕に渡してあなたは公園を出ていく

 

僕はそこから動けずに

やっぱりヘッドライトに浮かぶ

あなたの背中を見送った

 

僕の頬を濡らしたのは

「雨」じゃなく

涙・・

晩秋の雨が降る夜は寒くて

傘を持つ手が凍えた

 

それでもまだ

認めていなかったんだ

僕が一人になってしまったこと

 

翌日仕事から帰ると

ポストに

宛名も差出人も書かれていない封筒があった

中身は・・・鍵

僕の部屋の・・・

急いで部屋へ戻ると

 

すっかり片付けられていた

僕の部屋

 

1本だけになった歯ブラシ

お揃いで買ったマグカップも

お茶碗も

箸も

何もかもなくて・・。

 

あなたの残像だけが

部屋を埋め尽くしていた。

 

その時初めて僕は

かけがえのないものを失ったんだって

・・・思い知らされた

 

 

 

 

もしもあの夜。

銀杏が散った公園で

「行かないで」

って言えたら

あなたのことを

「好き」

って言えてたら

 

この満開の櫻をあなたと

眺めていられたかなぁ・・・。

 

泣きつくして枯れてしまったはずの涙が

またあふれてくる

 

あなたがこの公園で

僕に背を向けてから

何か月?

 

いまだ広く感じるシングルベッド

あなたのいない週末に慣れなくて

それでも

この櫻をキレイだって思う

 

いつの間にか冬を越して

春が終わろうとしている

 

あの日あんなに公園の地面を埋め尽くしていた

銀杏の葉・・。

いつの間にかなくなって

今はほんのり櫻色に色づいて

確実に時は過ぎている

 

風が吹いた

車のヘッドライトにに浮かび上がる

櫻吹雪

 

 

 

 

 

もっと・・素直になれてたら・・・。

 

From・・・Masaki

 

乙女のトキメキ  乙女のトキメキ  乙女のトキメキ

ふぶきです

 

あえてお話し中に名前だしませんでした。

でも櫻葉です

 

 

家の近くの公園の

櫻吹雪を見ていたら

 

思いつきました。

 

ちょっと悲しい

このままの終わりは良くないかな・・・。えーん

 

お読みいただきありがとうございます照れ