先日の診察室で


診察は救命救急センターで最初に担当してくださった脳外科のドクターでした




「わたし、病気に負けたんですね・・・・うつかもしれないなんて・・・」


「ん?」


「病気に負けたんですね」


「・・・。」


パソコンからわたしに目を向けて向かい合った


「負けたんじゃない。あのときもわたしは生死をさ迷ったとは思ってない。救う道を探していた。」


「・・・・」


「命をおとしかけたんだ。恐怖が勝手当たり前。うつになるのも当たり前です」


「・・・当たり前?」


「当たり前です。これからどうするか、です。まだ重くない。心療内科の先生がきっと助けてくださる」


「・・・・わたし、なにか悪いことしたのかな?バチが当たったのかな」


「・・・。世界中の病気の人に失礼ですよ。」


「え?」


「世界中の病気の人はみんなバチが当たったんですか?そんなはずあるわけないでしょう。原因があるんです」


「落ち込んでる暇、ないですよ」


スパルタだ・・・・先生はとってもスパルタだ・・・・