アンニョンハセヨ。
実は今日、私の心を大きく揺さぶる出来事がありました。
母校の教授からKakaotalkにメッセージと画像が届いたんです。
その内容は、あまりにも驚くべきもので、
世界的に話題になった Netflixの料理番組『白と黒のスプーン』。
そこに出演されていたシェフが、私の教授に宛てて送られたメッセージでした。
「国会の公邸や各国大使館、VIPのためのプライベートダイニングなど、
韓国料理の魅力を世界へ発信する仕事を一緒にできるシェフを探しています。
一生懸命取り組んでくれる方はいませんか?」
送られてきたのは、シェフが手がける事業の紹介パンフレット画像。
私は教授に電話して、
「先生、これ間違えて私に送られてます!」と伝えました。すると……。
「あなたに送ったのよ。間違っていないのよ。あなたが一度挑戦してみたらどうかと思って。」
その言葉を聞いて、心臓が止まりそうになりました。
まさに韓食に携わる仕事の、最高峰の舞台。
正直、ちびりそうなくらい驚いたし、
「やってみたい……!」という思いも駆け巡りました。
何より、教授が私をそんな風に見ていてくださったことが光栄で、
胸が締め付けられました。
「年齢的に、こんなチャンスは二度とないかもしれない」
「一流の現場で、世界の最前線に触れてみたい」
そんな好奇心と焦りもありました。
でも、私の中に、それ以上に強い想いがありました。
「うちの家の小さい人が大きくなっていく日常を一緒に過ごしたい。大切にしたい。」
私の欲望は、何よりも自分の子どものほうが大きかったんです。
また、パニック障害と向き合いながら、
ようやく自分の体と上手く付き合えるようになってきた今の穏やかな生活。
それを何より大切に守りたいと思いました。
私は教授に、すぐに「今回はお断りします」とお伝えしました。
もちろん「もったいないなぁ……!」という気持ちも、
正直めちゃくちゃあります(笑)。
ただ、この出来事の中で、教授は私に教えてくれました。
「あなたはそこに挑戦することができる人なんだよ」と。
お断りした後、私の頭の中には、
白と黒のスプーンのシェフたちのように
シェフの横で必死に作業している自分の姿が浮かびました。
それは「諦めた姿」ではなく、
「これが、私がこれから自分の力で作り上げるべき目標の姿なんだ」
という確信でした。
誰かのステージではなく、
自分が作れる限りの最高のステージを、この場所で作ればいい。
私はこの場所、私の教室「maju」で、
韓食を生徒さんに伝えるために最善を尽くそうと決意を新たにしました。
「なぜ美味しくなるのか」という科学的な裏付けと、
韓国伝統の心を伝えるレッスン。
この決断をエネルギーに変えて、
これからも「韓食教室maju」を大切に育てていきます。
皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。