狂月桜咲のブログ

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公安4係の部屋で周は目をこすりながらいると
「周」
ノートパソコンをいじっていた三栖は周の名前を呼んだので
「なんすか?」
「…眠いのか?」
「はい…昨日は考え事をしていて…そんなに寝れませんでしたし…」
「…悪い」
昨夜の事を思い出し、謝ると
「なんで三栖さんが謝るんですか?」
「…」
「三栖さん?」
「…」
周は三栖が無言のわけを首を傾げ、考えていると
「あ…」
三栖同様、昨夜の事を思い出し、赤くなったが
「…三栖さんは悪くないですよ?」
と言い張るので
「だが結局、周の寝る時間を裂いたのは俺だろ?」
「…はい」
「だからだよ」
「でも三栖さんは悪くないです!」
「わかった、わかったから落ち着け」
興奮する周を落ち着かせると
「う~…ふぁ…」
周は盛大なあくびをしたので
「そんなに眠いなら仮眠室で寝てこいよ。帰る時に起こしてやるからさ」
「わかりました…でも…ここで寝てもいいですか?」
部屋に誰もいない事を確認し、そう言ってきた
「何でだ?仮眠室の方がベットもあるし、体を休めるには最適だろ?」
「そうかもしれませんけど三栖さんのそばが一番落ち着くんです」
「…周にとって俺は精神安定剤かよ?」
「はい、そうですよ」
「そうか…」
「あれ?もしかして…今さら気付きましたか?」
「ああ」
「三栖さんって…変なとこで鈍感…ふぎゃ?!」
三栖は笑顔で周の鼻を掴み
「何か言ったか?」
「にゃにも言ってにゃいです!はにゃして下ひゃい!いひゃいです!はにゃがもげちゃいみゃすよ~!(何も言ってないです!離して下さい!痛いです!鼻がもげちゃいますよ~!)」
抗議の声でパッと離すと周の鼻先は少し赤くなっていた
そんな周を可愛いと心の中で思いながら
「肩を貸すから早く寝ろよ」
「はい、でも…」
周は何か言いたそうだったので
「どうした?」
「膝枕…」
「は?」
「膝枕がいいです!」
「何でだよ?」
「これからのために三栖さん補充させて下さいよ~」
「なんだ、そりゃ?」
「いいじゃないですか~」
「…仕方がないな」
「してくれるんですか?」
「ああ」
「やったぁ~♪」
周は早速、三栖の膝に頭を下ろすと
「男の膝枕は固くないか?」
「え~?いい固さですよ~?」
「…女より柔らかくはないだろ?」
「女は柔らかすぎて…やなんです」
「そうかよ…」
「そんな事より…」
「なんだ?」
「三栖さんの膝枕、すごく気持ちいいですね♪」
三栖の腰を抱き締めながら言うと
「…寂しかったのか?」
「悪いですか?」
「いや、悪くない」
「…三栖さん」
「何だ?」
「もしも…俺がいなくなったら…三栖さんは寂しいですか?」
「…」
「それとも…平気…ですか?」
周は泣きそうになりながら聞くと
「そうだな…考えた事もなかったからな…」
三栖はノートパソコンから目を離し、周の髪を撫でながら
「たぶん…狂いそうなぐらい寂しいと思うな…」
その言葉を聞き、嬉しそうに三栖の腰をもう一度、ギュッと抱き締め
「もし俺がいなくなっても…きっと戻ってきますし…戻ってきたら…もう絶対に離れませんよ」
「ああ…それに離すかよ…」
「すごく嬉しいです」
周はニッコリと笑い、目を閉じた

そのうち、高野がきて
「あれ…周は?」
「ここにいる」
三栖は下を指すと
「どこだ?」
高野は覗くと周は三栖の腰に抱きつき、膝枕で寝ていた
「…仕事中に寝るなよ…」
「あと数分で終わりだろ?見逃せよ」
「まあ…いいけどな…」
ため息を吐き、三栖に2本、缶コーヒーを渡し
「起きたら飲ませてくれ」
「悪いな…」
高野は周の寝顔を見て
「…にしても寝顔だけは可愛いな…」
「周が可愛いのは寝顔だけじゃないぞ。こいつはいつも可愛い…」
「わかった!わかったから、もう言うな!ごちそう様でした!」
「…?」
三栖はわかっていないようだったので高野は盛大な ため息を吐き
「これだから無自覚は困るんだよ…」
肩を落とし、そう言い
「…あんまり遅くまでやるなよ?」
「ああ、これが終わったら周を起こして帰るよ」
「そうだな、そうしてくれ」
その時、定時のチャイム音がしたので
「もう定時か…んじゃあ俺は用事があるから先に帰るな」
「ああ、お疲れ」
高野は帰っていった

それから30分後に三栖はノートパソコンを閉じ、背伸びをすると
「んん…」
寝言なのか周はそう声を上げた
三栖は周の寝顔を見ながら髪を撫で
「家に帰ったら…また添い寝でもしてやろうかな…」
と言うと周は目を開き
「本当ですか?」
「うわっ!?周…お前、寝てなかったのかよ?」
「はい、寝ようと思いましたけど…三栖さんの心地いい声がしたから聞いてました。あと高野が帰った後は三栖さんの綺麗な顔をずっと見てました」
「男に綺麗なんて言葉を使うなよ…」
「三栖さんは綺麗ですよ?」
「…」
「…三栖さんに使っちゃあ…駄目ですか?」
しょんぼりした顔をすると
「わかった!使ってもいいから そんな顔で俺を見るな!」
「やったぁ~!」
周は喜んでいると
「…お前ら、職場でのイチャイチャもいい加減にしとけよ?」
「うわ!!」
「ひゃ!!」
突然の声に二人は驚き、扉の方を見ると呆れた顔をした高野がいたのでホッとし
「なんだ…高野か…」
周はそう言うと
「なんだとは失礼だぞ?」
「はい、はい…すみませんでした~」
「謝る気がないな…」
「よくわかったな」
「何だと?!」
三栖は高野を怒らせ、遊んでいる周を見ながら
「ところで用事はどうしたんだ?」
と聞くと高野は思い出したかのように
「忘れ物をしたから取りにきたんだよ…お前らも早く帰れよ?」
「ああ、今から帰るところだ」
「そっか…」
三栖は時計を見て
「時間はいいのか?」
「あ…そうだった!周の罠にハマって気付かなかった!」
高野は慌てて忘れ物を鞄に入れ
「二度目だけど、お先に!」
と言い帰っていった
「…俺らも帰るか?」
「そうっすね。高野イジリも終わったし、帰りましょう♪」
と言い、部屋を出ていった