酒鬼薔薇聖斗は更生したのか を読んで
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世間を震撼させた少年猟奇事件も月日は経つもので(1997)30年くらいになる。
酒鬼薔薇聖斗と聞いて誰だそれ?と思う世代も増えている。その前の凶悪少年犯罪
1968年にはやはり19歳の少年が拳銃でタクシードライバー等、4人を射殺する
連続事件があった。この頃アメリカではこういう射殺事件はありふれていたので、
とうとう日本でもアメリカナイズされてきたと子供心に恐れを抱いた。
タクシードライバー事件は捕まって、最初は少年Aだったが成人に達すると永山則夫と
紙面に出た。少年Aであるにもかかわらず、名前も顔も報道されてしまった事件で
社会党浅沼委員長刺殺事件と言うのがある。演説中刃物を持った学生服の若者が
浅沼委員長の脇腹を刺した。1960年テレビでも放映、カメラにも少年Aの姿は
写っていた。もはや隠しようがなく、17歳の少年は山口二矢と言った。私達10代の頃
ケッコー20歳前後の若者がイデオロギー、生活格差で犯罪が多かった。自分も19歳ころ
になると、事件を起こしてしまうんではないかと当時19歳になるのが怖かったのを覚え
ている。それほど60年代~70年代にかけて日本の政治や世界の治安は不安定で、人心は
荒れていた。本書は酒鬼薔薇聖斗事件のことだけでなく、年々変わる少年法や鑑別所や
少年保護政策で、ホント少年少女たちは更生しているのか、追及している。多くの成人
犯罪者も更生と言われて、刑務所にて訓練なり、教育を受けているがケッコー再犯率は
高い。それは少年たちの事件後の扱いにも問題があるのではないか?今後社会経済は低迷
し、人心は荒廃し事件は多くなりがちになっていく世の中になる。極刑に効き目があるとは
思えない。幼児からの教育が最優先、ゆとりある生活が望まれる。現代は若者のフリーター
が多く、犯罪者予備軍になって久しい。能力があって学卒で就職するが、退職すると二度と
正規社員になれない仕組みはおかしい。もっと若者にチャンスと夢を与えてやらないと
「殺すのは誰でも良かった」なんて一昔前には聞くこともなかった動機が頻発するのは
恐い世の中である。大人しく、目だたない性格の人物が犯行に及ぶことが多いのも不気味。
鬱積した内面の爆発が引き金になって見ず知らずの人を殺める。怨恨が直接の相手に
向かわず、弱い子供や年寄りに向かう。ヤ~~~ナ性格しているよな、最近の犯罪者は。
その辺を皆で探っていこうとする狙いが本書の出版として読んだ。

