AKB48のラジオドラマ「AKB48・私たちの物語」

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2012年 1月20日  第24回「美味しい記憶」

 出演 里英………………………北原里英

     侍従長ユーコ・オーシマ

           中華料理店主…大島優子

     王妃・リノ=サーシャ

         イタリア料理店主…指原莉乃

     涙橋の常連はっつあん

      料亭・横山由依衛門……横山由依

     涙橋の大将・語り…………山寺宏一


里英は昔ながらの定食食堂・「涙橋」に惚れ込んで、 

店の大将に即・弟子入りして働いています。 かつて

は多くの客で賑わっていた食堂でしたが、 最近は近

所のレストラン等の大手外食に押されて店の存続も

大変な状況でした。 長らく店を切り盛ってきた大将

は、 高齢に加え心臓に持病を抱えています。 そこ

で後継に弟子入りを迫っていた里英を採りました。

はっつあんと言う、 店の唯一の常連客がいました。 


 ある日。 店の前に高級車で乗り付けてきた女性

がやってきました。 彼女はペラペラ王国の王妃リノ

=サーシャの侍従長・ユーコ=オーシマと言います。

この高級車こそペラペラ王国の「サーシャ専用の御

料車」でした。 サーシャ・運転手・ユーコが乗ります

この時、 サーシャが来日していました。 日本はペラ

ペラ王国から石油と天然ガスを輸入しています。

もし「サーシャを喜ばせられぬ時は貿易を停止だ!」

との通達をユーコが伝えてきました。 ペラペラ王国

大使館ではサーシャがイタリアン・中華・京料理を味

わうもどれもイマ一つ。 ユーコが涙橋に大将を迎え


にきたのです。 ところが、 肝心の
大将・持病の心臓

病を悪化させて入院してしまっています。 店には、

里英だけしかいません。 これまで大将に習った通り

に、 彼女がおにぎり・味噌汁・お新香を作りました


そして、 ペラペラ王国の御料車に乗ってユーコと共

に大使館に届けにきました。 気に入らぬ料理達に

苛立っていたそこへ、 里英が「王妃殿下、 こちらの

料理でよろしければ、 どうぞお召し上がり下さい。」

おにぎり・味噌汁・お新香の「3点セット」を、 お持ち

したのです! 献上されたこの素朴な料理を口にして

「私が待っていたのは、 この素朴な料理じゃ!」と、

サーシャは涙」を流し感激し心から喜んだのです!


実は彼女、 以前来日した時に公務をすっぽかして、 

空腹の所偶然・涙橋を見つけて、 大将の料理を喜

んでいました。 この時はっつあんも店にいました。

涙橋の味を思い出したのです! 里英の人情料

奇跡を呼びました!