787系特急電車です。 鹿児島では７年ぶりに走り
ます。 鹿児島地区に於いてはこの車両は本当に
「懐かしい」です！ 787系はドーンデザイン研究所
の代表・水戸岡鋭治氏が、 ＪＲ九州の車両として
最初に手掛けたデザイン列車です。 以降水戸岡氏
はＪＲ九州内の列車や駅のデザインを設計してい
ます。 九州では派手なデザインの車両が多いです。
国鉄時代の1972年からは、 岡山～西鹿児島で特急
「つばめ」が走っていました。 当時は、 山陽新幹線
の岡山駅で「新幹線に連絡」する特急でしたが、 後
の1975年に新幹線が博多まで開業すると、 役割を
終えたとして「一旦廃止」されました。 国鉄も1987年
に分割民営化され、 九州地区は九州旅客鉄道㈱に
なりました。 「つばめ」は国鉄のシンボルでした。
1992年、 「九州鉄道ルネッサンス」の運動に於いて
九州に鉄道革命が起こりました。 この革命が787系
の誕生に繋がりました。 当時の鹿児島本線の特急
「有明」の内、 博多～鹿児島を走る列車を「つばめ」としました！ 787系は九州の看板列車で、 電化区間
の路線全線を走りました。 そして九州新幹線開業。
2004年の九州新幹線・部分開業と共に、 787系は
新幹線と新八代で接続する特急「リレーつばめ」に
使われました。 新八代駅ではホームの対面乗換え
で「新幹線・リレー特急の乗り換え」がありました。
全線開業後の新八代駅。 乗換え駅時代の名残と
して、 左の画像には「リレーつばめ」が走っていた
線路跡が残されています。
そして2011年、 遂に九州新幹線全線開業で787系
は、 博多～長崎の特急「かもめ」・大分～宮崎の特
急「にちりん」などに転用され、 特急改編によって、
主に「有明」で使われた編成が鹿児島地区で運用を
開始しました。 「有明」用は４両編成です。
座席の背面にある車内案内版です。 テーブルを引き出すと、 この様な案内図が載っています。
１号車はグリーン＆指定席で、 他の３両は自由席で
す。便所は４号車以外にあります。 自販機は３号車
で車内は「完全禁煙」（客室・デッキ・便所も）です！
鹿児島中央～南宮崎で787系が定期列車で走るの
は初めてで、 車内自動放送が搭載されています。
天井デザインも独特。 水戸岡氏のデザインです。
間接照明です。 中央は停車駅と到着時刻から様々
な情報を表示できる「電光案内板」です。 案内板付
特急が走るのも、 鹿児島～宮崎間は初めてです。
ラゲージスペースです。 車内にトランクを設けてい
て、 右のベルトで置いたスーツケースなどを固定す
ることができます。 設備も本当に豪華ですよ！
車内から見た桜島。 かつて東シナ海や不知火海の
沿岸を走った787系。 今は錦江湾沿岸を走り桜島を
望みながら走り、 鹿児島～国分間で見えます。