ぶつかりそうになった患者さんが

女の人なら

良かったのかもしれないけど

男の人だったこともあり

咄嗟に避けたけど

その場にしゃがみ込み動けなくなってしまった



「美紗さん、大丈夫ですか?」



受付にいた医療事務の方が

彼たちを呼んできてくれた








「美紗、どうした?震えてる………」



「ごめん………。動けなくなっちゃって…………」



「トイレ、まだでしょ?ついて行くから、立てそう?」



「1人で…………行ける……」



「無理だろ?とりあえず、トイレ前で待ってるから」







トイレまで付き添ってくれて

終わるまで待っててくれた







「ありがとう」



「とりあえず、カウセリングルームでちょっと休もう」







部屋に戻り

事情を聞かれて

ぶつかりそうになったことを話した








「大丈夫か?」



「ごめん………。ちょっとぶつかりそうになって、急に怖くなっちゃって…………そしたら、立てなくなっちゃった」



「まだ震え止まらないね」



「ゆっくり休んでて。ちょっと、カウセリングの準備してくる」



「ごめん…」



「気にしなくていいよ。ちょっとここで横になって休もう」



「K………1人にしないで………」



「どこもいかないよ。じゃあ、ソファのところで膝枕で休む?」







彼の提案に頷いて

ソファに移動

彼に膝枕をしてもらった