realinte 東京近郊に住む働く女性の部屋を一挙紹介するオールカラーのカタログ風な本。

ワーキングウーマンの皆さんは、仕事が終わって家に帰った時にホッとひと息つくのが幸せだったりするんじゃないだろうか。
窓から見えるお気に入りの景色、大好きな本や小物に囲まれ、好きな色で統一し、気に入ったブランドで揃えた食器やひと目惚れしたソファーなど、誰の部屋にも自慢の品はあるものだ。
お気に入りのものばかりで満たされた部屋は、実家と並んでリラックス出来る場所なのではないだろうか。
衣食住それぞれ大切だが、年齢と収入がアップするほど「住」に重きを置くようになる気がする。
本書は都心に住むワーキングウーマンは様々な価値観のもとで生きていて、十人十色の素敵な部屋を所持している。
都心に拘る人もいるだろう。
静かで広い部屋に拘る人もいるだろう。
新築がいい、いや築年数にはこだわらないから好きに出来る部屋がいい、お風呂は重視する、玄関が広い方がいい、日当りだけは確保したい、緑が豊富なところがいい等、こだわりはたくさんあるだろう。
そして、部屋にも様々な思い入れがあり、自分流にアレンジして生活を楽しんでいる。
その様子をこっそり覗き見ることが出来るのが本書だ。


他人の部屋は自分の知らない何かがいっぱい散りばめられていて楽しい。
昔からインテリア雑誌を読むのが好きなのは、他人は部屋をどう飾っているのか、何を大切にしているのか、どんな生活をそこで営むのかを知りたいと思うからだった。
その欲を満たしてくれる1冊だった。
20代~40代の働く女性で独身・既婚含めて様々な間取りや立地の部屋が紹介されている。
疲れた頭でボーッとページをめくっていくのが心地よく、季節も変わるし部屋をリニューアルしようかなという気持ちを呼び出してくれた。

実例集ともいえる内容になっているので、これから引越しや新しい生活を模索している人にも参考になると思う。


<トーソー株式会社トーソー出版 2005年>


著者:なし
タイトル: オンナのリアルインテリア