旅のスタイル、やっぱりビールやお酒と本である。

旅の際には文庫本に限るとわかっているのに、古書店で安く買った単行本など重くって嵩張るものをスーツケースに忍ばせてしまう。

ブックカバーは常にブックスルーエのものを愛用している。
キン・シオタニが好きなのと、色々な色やデザインがあり楽しめるからだ。

ブックカバーをせず、本を読むというのが本当に苦手だ。
何を好んでいるのか、何を熟読しているのか、他人に知られたくないのだ。特に電車の中では。
私も周囲の人間が読んでいる本を見て「この人が歴史小説を?」「こんなうだつのあがらないサラリーマンがコトラーを?」「え!ガラスの仮面?」「図書館で借りてるのね、お小遣いが少ないサラリーマンなのかしら」等、色々勝手な解釈をしているから。自分もそうされるのが嫌なのだ。
「こんな本読んで、この人ったら・・・」的なことを思われるのが怖いのだ。
考えすぎであるが、本当に。

旅でもそう。
飛行機、列車の中で好きな本に没頭していると、時々視線に気付くことがある。
私ではなく、私が手に持つ本にその視線は注がれていたりする。
注意しなければ、と思う。
タレントの自叙伝的な下世話な本でも読もうものなら、何を思われるのだろう。
でも私は読むが。
家でも電車でも、そういった下世話な本でも読む。100円で売っていれば、とりあえず買う人なのだ。