桜子🌸です
帰り際の由紀ちゃんの表情が気になった私は、お父さんの言動も含め管理職に報告しました。
学年主任にはお父さんのモラハラ気質についても話しました(管理職にはその言葉は伝えませんでしたが・・・)
由紀ちゃんのことを素直で甘えたさんだと思っていた私ですが、違う一面に気づくことができました。
もちろん、ほとんどの生徒は学校で見せる顔と家で見せる顔は違います。
高校生ですのできちんと使い分けています。
しかし由紀ちゃんの場合は、悪いほうの使い分けではない と。
由紀ちゃんがいつもニコニコしていることは、、本当の彼女でもありますが感情を隠すための笑顔であることにも気づきました。
それから私は由紀ちゃんの言動に気を配り、変化があるときには必ずその日のうちに声をかけ、話を聞くように心がけました。
その後も不安定な日々が続きましたが、なんとか3年生への進級が決まったある日、由紀ちゃんは1日欠席をしました。
その次の日、由紀ちゃんに体調も含め話を聞きいたところ、お父さんがお母さんに対して急にキレて、モラハラ発言をしたため心がしんどかったと欠席の理由を教えてくれました。
お父さんはいつも切れているわけではなく、キレるタイミングやキレる理由がわからないそうです。
そして、いつもお母さんはひどい言葉を投げつけられているそうです。
由紀ちゃんとお母さんがお友達親子になった理由もここで初めてわかりました。
その後、由紀ちゃんは家から通える専門学校へ通いましたが、1年で辞めお姉さんが住んでいる他県にある専門学校を受けなおしました。
その時は詳しく聞きませんでしたが、お母さんの離婚が決まったからではないかと推察されます。
家庭での環境は高校生の子どもに大きく影響を及ぼします
それが良い影響であろうが悪い影響であろうがです。
身体は大人と同じでも、心はまだまだ大人への過渡期である高校生です。
家庭での親子関係が色濃く見えた由紀ちゃんでした。
由紀ちゃん編 終
由紀ちゃん