かれこれもう10年以上お気に入りとして訪れている街、下北沢。
今日のようなお天気もよく、おやすみの日は特に駅から続く商店街はにぎわいを見せる。
少しずつ『下北らしい』お店は減りつつも、やっぱり馴染みのある通りを歩くのは

思い出もあったり、まだ発見もあったりで気分も落ち着くものだ。

今日は私も休日。そんな街を姉貴の影響で愛することとなった弟と待ち合わせた。


彼は私より四つ離れた大学生。またまた姉貴の影響で…というのは厚かましいが(笑)、

私と同じ大の音楽好きに育ち、今は実家で暮らしている。

私たちが仲が良い訳をよく聞かれるが、思うに音楽の趣味が合うことや、

下北のような街で買い物をするのが好きと言う多くの共通点ではないだろうか。

よくこうして2人で買い物やライブにまで出掛けているのだから。

14時頃待ち合わせた私たちは、まず腹ごしらえに喫茶店へ。

これまた雰囲気があり、下北では有名な店だ。


やる気があるのかないのか、アンガールズのようなウエイターの兄ちゃんに注文。

…返事くらいしろよ(-"-;)

『そういえば、下北あと10年後には新宿みたいになってるらしいよ』
「そうらしいね。前も電話で言ってたもんね」

いかにも“下北の店”でするにはもってこいの話だったと思う。

噂ではこの下北沢の町並みはあと数年で消えてしまうという。

というのも都市計画が進んでるらしいのだ。

…初めて聞いた時は、正直何とも言えない淋しさに包まれた。

そんな下北を北から南まで、お気に入りのルートを歩く。
CD屋に古着屋、路地の雑貨屋…。

路面店ばかりだからこそ、いつも何軒回ったか忘れてしまうほどの

立ち寄りの連続が楽しい所なのだ。

ふと見掛ける老舗のお店に、閉店の張り紙。
ここ一帯は、始めに手をつけはじめるだろうといわれている。

改めて下北を愛しく思う瞬間は、街を街らしく残してほしいと切に感じる瞬間でもある。

…きっと弟もそんなことを思ったに違いない。

楽しくも切ない一日だった。


下北沢については、また書いていきたいと思っている。

でも、お気に入りのお店を取り上げたらキリがないかな☆…なんて(^-^)