少し前に、
林野庁が「波江町のスギ花粉25万Bq/kg」と発表しました。
大きな数値にびっくりしましたが、
良く考えると、これはスギ花粉を1kgを集めた場合の
ベクレ具合なのですね。
そこで、仮定に仮定を重ねた予想にですが、
2月~5月の期間中に、
空気中に漂う花粉を吸い込んだ場合の
被ばくを計算しました。
結論は、0.00468 mSvでした。
もしも計算よりも10倍多くても、0.0468 mSvだと思います。
リスクはゼロではありませんが、
そう凄まじい値には成らないのだろうと思いました。
花粉はマスクで防げますので、
マスクはしておこうと思いました。
以下。
《スギ花粉による内部被ばくが人体に与える影響 mSv》
林野庁発表の
福島県波江町のスギ花粉最大 25万 Bq/kgを元に、
2月~5月の4ヶ月間に呼吸から受ける内部被ばく量を予測した。
【1】 スギ花粉 25万 Bq/kgからの換算
(1)花粉1粒の重量とBq/kg
スギ花粉の重量は一粒20ng、一千万粒で1Kgなので、
波江町の花粉25万Bq/kgは、1粒 0.025 Bqの換算。
(2)1日の呼吸に含まれる花粉量KgとBq
07年~11年の空気中の花粉量は、
おおむね 30(個/㎡)程度。
成人が一日に呼吸する空気の量は、約1万5000~2万ℓ。
2万ℓを㎡に換算すると、20㎡ なので、
花粉は1㎡に平均30個存在する。
花粉1粒0.025Bq、1日に肺に入る花粉600個は15.6 Bq。
【2】 呼吸に含まれる花粉量に対して、プラス要因の差し引き換算
(1)24時間屋外で生活する訳では無い
1日6時間屋外で生活する場合、屋外で肺に吸い込む花粉は
(15.6÷24)×6=3.9 Bq +α(室内分)
(2)波江町の花粉30(個/㎡)が、そのまま移動して来る訳では無い
浪江町ほど汚染されていない花粉と混ざり合い、
希釈されて飛ぶ。
近隣の花粉のBq/kgが不明なので
希釈する割合は憶測出来ないが、
控えめに差し引いて、
汚染は1/2には希釈されていると予測する。
3.9÷2=1.95 Bq
(3)呼吸に含まれる花粉の全ては肺に吸着しない。
吸入した花粉の1/2が肺に吸着すると予想した場合
1.95÷2≒ 1 Bq
【3】結論
一日に肺に吸着する花粉量を 1 Bqとすると、
2~5月に合計120Bqのスギ花粉を吸引することによる線量は、
全てセシウム137で換算して
4.68μSv → 0.00468 mSv
(参考)
・平均花粉濃度の推移(1007年~2011年)
http://www.pref.shimane.lg.jp/hokanken/tayori/tayori138.data/tayori_138.pdf
・経口,吸入の,ベクレル(Bq)→シーベルト(Sv)換算ツール
http://radiation.fxsearch.biz/index.php