1月30日

そう、担当医に
「食道がんは咽頭にもよくできるんですよ、」
と言われた時には、

あ、「咽頭に転移をするのか」
　　「もしかしたら転移をしているのか？」
と思った。

1月16日に食道がんと言われて、ネットや本でいろいろ調べてみたら、
それは根治が難しい癌だと分かった。

もし転移をしていたら、5年生存率が10％そこそこだった。
しかも９０％の患者ほ1年以内というか、
死亡者の中央値はほぼ6か月ぐらいのように見える。

だから、転移をしていたら、

「やばい！」

と思った。

咽頭の検査が始まった。

咽頭が少し暗めで緑がかた映像が映し出されたモニターを見ながら。

私　　　　「すごい色ですね」

ドクター　「自然の色ではないですからね」

私　　　　「何かで色を付けているのですか？」

ドクター　「普通の光は7色でしょ」
　　　　　「これは7色を使っていないんですよ」

私　　　　「あー、なそうなんですね」

しばらくあちこち見回って

ドクター　「癌はないようですね」

私　　　　「あー、転移していないんですね」
　　　　　「安心しました」

ドクター　「転移ではないんですよ」
　　　　　「併発です」
　　　　　「食道がんは咽頭によく併発するんですよ」

私　　　　「あ、そうなんですか」

ドクター　「それでは食道のがんのほうの治療ですね」

私　　　　「はい」

2月2日

検査は続く、
バリュームを飲みながらＸ線で写真を撮ってゆくのだ。

定期健診では、胃カメラかバリュームがお馴染みなので、たいていの人はどんな検査かしっている。

透明な大きなプラスチックの容器に、真っ白でどろどろの液体がたっぷり入っている。

Ｘ線の写真を撮る位置につけられ、
　　
　　　「はい、飲んで」
　　　　シャ！（Ｘ線の写真）

　　　「ハイ飲んで」
　　　　シャ！

　　　「ハイ飲んで」
　　　　シャ！

何度も位置を微妙に変化させながら、
飲んではＸ写真を撮ってゆく。

いい加減、もう飲みたくないと思っても、

　　　「ハイ飲んで」
　　　　シャ！

これが続いてゆく

・・・・　やっと終わった(｡´-д-)ふ～

バリューム検査の写真
食道がんの大きさは、長さ7ｃｍ以上でした。

つづく