父と娘の関係が中心になっているけれど、その親や子も含めた家の物語という風に感じました。
ノルウェーで俳優をしているノーラ、妹アグネスは夫と息子と穏やかに暮らしています。映画監督の父グスタヴは、彼女たちが少女の頃に母親と離婚して以来疎遠になっています。ところがある日突然現れた父親は、15年ぶりに撮る新作でノーラに主演してほしいと言い出すのです。拒絶したノーラの代わりにアメリカの若手俳優でグスタヴ作品のファンであるレイチェルが抜擢されます。それを知って動揺するノーラですが。。
長く離れていた娘を主役にしたいという父親、最初は拒絶しつつも心が揺れる娘、二人の心情に今ひとつ共感できないもどかしさがありました。これは俳優や監督を始め、作品を作ったことがないと理解しがたい面があるのかもしれません。シネマナビ!で吾郎さんが言及しているレイチェルに一番寄り添えたかなあ。
自分の心のままに人生を歩んできたかのようなグスタヴですが、身勝手さをあまり感じさせないのがいい。ノーラは繊細な人なのでしょう。そして姉を包み込むようなアグネス、姉妹の関係も印象に残りました。映画や演劇の製作の裏側を覗けたような気持ちにもなれる作品でした。
シネマナビ!で印象に残った一言:
「僕は映画監督ではないですけれど、グスタヴに思いを重ねる部分が大きいかな。昔の作品ばかりが賞賛されるのではなく、新たな作品を人生の集大成として残したい思いが年齢とともに強くなるのかな。」
レイチェルについての言葉もそうですが、お仕事に対する吾郎さんの前向きな考え方が素晴らしいなと改めて思いました。
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