石田コーチの思い出を語る。
初めて見たのは、石田さんがノックを打ってる最中でした。
あの体格と腕っぷしで打った打球はそれはそれは早い。当たり前のように一気に外野を超えた。
本当に少年野球なのか?なんて思っていたけど、選手は必死でボールを追いかけてる。
いくら捕れない打球でも、懸命に追うことでいつかは捕れる。その時選手は確実に上手に・強くなっていく。
初めて見た時は、そういった意味が分かりませんでした。
総監督が「石ちゃん、そろそろ」そう言うまで、そう言っても汗だくでノックし続けていました。何時間も何時間も・・・最強です。そんな背中を見て教えられた気持ちでいます。今の自分にはそれが出来ているでしょうか?まだまだでしょうけど、出来るまで真似ごとのようにずっと続けていきます。
自分が監督となり初めて市外の大きな大会で優勝出来た時、ベンチ裏のネットの外からすごく喜んで「やったぁ、やったぞ」とすごく喜んでくれ、ネットの狭い切れ目から石田さんのゴツい手を入れてもらい、強めの握手をしました。
優勝の瞬間を一緒に味わったこと、今でもはっきり覚えています。
数年前、病気から復帰されて原崎の周りを奥様と2人で歩かれていました。夫婦ほのぼのした雰囲気がとても印象的でした。
今年度に関して言うと、いつも3塁側のベンチに座って見ていてくれました。そこへ茉弥が近づき、ごく自然に石田さんの膝の上へ座っていたのをよく見ます。
熱く・温かく、そんな方です。
石田さん、ありがとうございました。