side.S















君にあげる花束は決まって

いつも真っ赤なバラの花束














君が何にも染まらないように










絶対に白なんてあげない












いつでも俺はま先の見えないところに

俺のものだって印をつけた。












ずっと気づかなくてもいいよ












けど、気づいて、

怒って怒鳴って泣いて殴って

蹴飛ばして抱き潰されて












“ 殺されたい ”













きっとその俺の異常なほど大きな愛が

一番雅紀を苦しめたかな













一番こころに深い傷がついたのは

自分だってことを

忘れるほどにお前を愛していたから


















   flashback

    君への想いは思い出の中で泳ぎ続ける












