Yes No 29 | 櫻と葉っぱの物語❤

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櫻葉❤
ときどき大宮☆

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【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

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櫻葉❤Yes No|櫻と葉っぱの物語❤ (ameblo.jp)

 

 

 

 

 

 

 

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Side S

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー・・・

 

「ん?なに?」

 

「っいや。なんでも」

 

 

夏真っ盛りの真昼間の部活終わりの部室は、

 

今日も変わらずやっぱり暑い。

 

 

着替えてる最中だとわかっていても、

 

空いてる窓を閉めようなどとは、誰も思ってはいないようだった。

 

 

 

そうして、隣で砂埃まみれのTシャツを脱いだ、

 

上半身ハダカのニノの身体を無意識にまじまじと見てしまって、

 

おまけにそれをニノに気づかれてしまった。

 

 

ニノはニヤリと笑うと

 

脱いだTシャツで胸のあたりを隠すような仕草をして肩をすくめると

 

「ヤラしぃ目つき」

 

と、なぜかどこか嬉しそうに言った。

 

 

「バカ言うな」

 

 

焦って、そうしてだからこそ、ムキになる。

 

すると

 

 

「翔ちゃんになら抱かれてもいいよ」

 

 

なんてさらに冗談を言うから

 

まるで瞬間、一気に発熱して、

 

 

「ヘンなこと言うなっ」

 

 

思わずデカい声が出て怒鳴るみたいな言い方になる。

 

一瞬、その場の空気が確実にピリリとして、

 

ニノも驚いたって顔をした。

 

 

「冗談だよ~」

 

 

ニノが笑いながらそう言って和ませてくれたけれど、

 

俺はもうなにかを言えるほどの余裕がない。

 

 

タオルで汗を拭きとるふりをして、顔を覆った。

 

 

 

 

ニノのカラダ、、、というか、

 

なんなら部活終わりには部員の全員がここで着替えるわけだから、

 

言ってしまえば男の裸なんて見飽きるほど見てきている。

 

 

けれどもいままで、

 

そんなものに興味どころか、気にも留めたことはなかったし、

 

 

、、、あるとしたら体格の差を比較して、

 

もっと筋肉つけようとかそういう類のものくらいだ、、、

 

 

あんな「感じ方」をしてきたことはないハズだった。

 

 

ニノの身体は決して大きくはないけれど、

 

薄い筋肉がついた綺麗な身体をしてると思う。

 

 

けれど、思うのはそのぐらいだ。

 

 

だからたぶん、

 

自分は男相手に「そういう気持ち」にはならないハズなのだ。

 

 

 

それなのに、、、

 

 

どうして雅紀にはあんな気持ちになるんだろう。

 

 

雅紀にだけ、なんだかトクトクっとするのだ。

 

 

全身が脈打って明らかに、、、

 

 

「はぁ、、、」

 

無意識にため息をつくと

 

「翔ちゃん、どした?」

 

 

ニノが少しおどけながら、けれどもどこか

 

確実におかしいってことを感じてる目つきでこちらを見つめる。

 

 

「、、なんでもねぇ」

 

 

ウソはあまり好きではない。

 

 

それも自分の一番の友達相手に。

 

 

 

けれどもいまは、

 

それしか言えなかった。