櫻葉❤パレット 232 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

前回まで→ こちら

 

 

 

 

 

 

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Side S

 

 

 

 

 

 

 

 

「しょうちゃんっていう太陽があるから

 

オレは生きていられる」

 

 

「それは俺だって同じだ雅紀」

 

 

 

 

そうして雅紀の肌を撫でる俺の薬指にも同様に、

 

同じ指輪が光っている。

 

 

 

同じ指輪をしていても、雅紀はいまだにときどき

 

俺から視線を外してどこか、何もない世界に視線を合わせる。

 

 

、、、まさにいま、この瞬間も。

 

 

 

 

「、、、仕方がなかったんだって思った」

 

 

「え?」

 

 

 

だから俺は今日もまた、どうでもいいことを話しだす。

 

話すことが何かに繋がるなんて思わない。

 

ただ、雅紀に俺を見ていて欲しい。

 

雅紀が観る世界に、俺が映っていて欲しいだけだ。

 

 

 

 

「お前を縛ってあんなことしたとき。

 

仕方がないんだって。

 

 

俺にはああする以外思いつかなかった。

 

雅紀が好きで、、、それしかできなかった」

 

 

 

あの夏の日を、俺はいまも思い出す。

 

 

後悔と言う意味ではなくて。

 

けれどもただ懐かしいというだけの、思い出としてでもなくて。

 

 

 

「しょうちゃんはいまも苦しい?」

 

 

「少しは。でも今はもうそういうんでもない。

 

ただ俺と雅紀は同じだって言いたいだけだ」

 

 

 

雅紀がどこか、俺のいない世界へ行ってしまうそのトキ。

 

俺にみせない場所で苦しんでるその意味を

 

俺は一生わかることは出来ない。

 

 

でも予想はする。

 

 

少しはオトナになったから。