どれくらいたったんだろ、、、
ーーまた来るからーー
出来るだけ
いろんなことを考えないように考えないように。
ーー必ず、、、来るからーー
しょうちゃんの声だけを覚えてようって。
いつも思って。
開けっぱなしの大きな窓から見える青空と太陽が
やけにまぶしく輝いていて、、、
気持ちの良い風に吹かれるシフォンの上から
左肩をさすった。
用事がなければ
基本はずっと部屋にいる。
部屋にいる間は
すべてがオレのテリトリーになる。
ここでは
何を言っても
何をしても
実際に見られない限りはなかったことに出来る。
ここは、、、
オレにとって
守られている唯一の場所。
だから、、、
しょうちゃんはオレがここから出るのを許してくれない。
ーー俺が雅紀に会いに来るからーー
しょうちゃんは、、、
俺が死神界に行くのを
絶対にダメだと言って
行かせてはくれなかった。
、、、しょうちゃん、、、
もう会いたい。
会いたくて、、、
左肩が疼く気がする。
いったい、、、いつまで、、、？
ねぇしょうちゃん、、、いつまでこんな、、、
「まぁく～ん」
「カズ！」
「相変わらずほっそいなぁ。ちゃんと食べてんの？」
イタズラっ子みたいな笑みを浮かべて。
久しぶりにカズが来た。
「うん。食べてるよ」
グレーの翼をもつ
唯一の美しい天使。
頭が良くって
孤独で
ひどく美しいって有名。
「ww 元気そうじゃないね」
「、、、そんなこと、、、」
、、、ウソはいけない。
「ww 俺にはホントのこと言えよ。
どーせバレるんだからさ」
カズは、、、オレとしょうちゃんと
産まれたのがほとんど同時だった。
オレたちは異端児で。
カズも、、、天使界の異端児だ。
そのせいか
昔からずっと仲が良くて。
オレとしょうちゃんどちらにも
こうして会いに来れる天使は
トップの潤以外はカズしかいない。
、、、、、あれ、、、、、
「、、、カズ、、、しょうちゃんに会った？」
「え？」
思わず、、、
カズの首元に鼻を寄せて香った。
「しょうちゃんの匂いがする」
これ、、、間違いない。
間違うはずがない、、、、、
「っぁ、、、うん。さっきまでむこうに行ってた」
しょうちゃんの匂い、、、いつぶりだろ、、、
会いたい、、、
めちゃくちゃ会いたいよ、、、しょうちゃん、、、
「っちょ、、、ちょっと、、、やめてくんない？」
「っぁ、、、、ごめっ」
思わず、、、
カズをベットに押し倒してた。
頬を赤くして
しょうちゃんの匂いに包まれるカズが
自分のベットにいることが
なんだか妙にドキドキして、、、
しばらくカズから視線を外した。