櫻葉❤
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*2018年6月30日アップの上げ直し
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Side S
変な汗が止まらない。
相反するように
口のナカはカラカラになった。
視線が絡まないままの相葉くんを見つめながら
あっそうなんだ。
じゃあしばらくはイチャイチャしないでおこうね
、、、なんて
そんなことは言えない。
かといって
何を言ったらいいのかも思いつかない。
「、、、なんかあった?」
「、、、、、なんもない」
、、、なんもあるだろーがー、、、
ってか、、、なくてコレってなんなの?
わからねぇ、、、
パニックとはこのことだ。
喉が渇く。
「、、、意味わかんねぇ、、、理由教えてよ」
さすがに少し焦りが口調に出る。
「、、、、、ごめん」
ごめん、、、
ごめんとは、、、?
なにがごめん???
なににごめん???
「今日は寝よ?」
「へ?」
本気で言ってるんだろうとわかるけど、、、
本気で言ってんの相葉くん???
この状態でどうやって寝るの?
ってか寝れるの?
どうやって寝んの相葉くん、、、???
「おやすみ、、、しょうちゃん」
俺は、、、
離したくはなかった手を剥がされて
くるりと向きを変えて
こちらに背を向ける相葉くんに
、、、うそだろ
ただ茫然としてしまって。
「、、、」
中途半端に口を開けたまま
背を向けてる恋人の後頭部をやたらと見つめた。
気になって
問いただしたい気持ちと
明らかに話し合うことすら拒否られてる
その不安とのはざまで
、、、、一体なにが起こってんの?
「っ、、、」
乾いた喉が動けば
自然と唇を舐めた。
声をかけたい気持ちは確実にあるのに
どうしてもそれが出来ない。
全身で
これでおしまい
と言ってる相葉くんに
身体を動かすことも出来ない。
パフっと音を立てて枕に頭を沈めれば
一瞬
相葉くんの身体が反応した気がした。
相変わらず頭ん中が真っ白のままで
天井を見上げたまま
放心状態のままで
気づけば朝を迎えた。