櫻葉❤愛しい人へ Side A 8 | 櫻と葉っぱの物語❤

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櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

 

 

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

 

 

 

 

 

 

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Side A

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「、、、なん、、で?」

 

 

やっとの思いで声になった音は思ったよりもずいぶん小さく、

松潤に届いているかどうかわからないほどだ。

 

 

「相葉君、頑張ってたと思う。

気づかれないように、悟られないようにって。

俺らのバランス考えて、いつだって笑顔でいてくれた。」

 

 

口から心臓が飛び出そうだ、、

 

嘘だろう、、?

 

そんな、、まさか。。。

 

 

「でもさ、、無理だよ。俺らには。

そんな、、そこらのグループとは違うから。」

 

 

 

 

 

 

 

ずっと。。

 

 

もうずっと前から

 

 

誰にも言わずに隠してきた秘密。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ、大丈夫?」

 

「、、え、、?」

 

 

 

 

知らない間に涙が頬を伝っていた。

 

 

 

「あ、、ごめ、、」

 

「こっちこそごめん。」

 

「松潤のせいじゃないよ!」

 

「、、ビールでいい?」

 

「え? あ、、うん、ありがとう、、」

 

 

慌ててシャツの袖で涙をぬぐって、お礼を言った。

 

 

 

「どこまで踏み込んでいいのか正直わかんなくて。

どうにかしたい気持ちはあったんだけど、、

俺ら何もできなくて、、、ごめんね。」

 

「そんなっ、、松潤が謝ることじゃないよ」

 

 

 

 

、、、え、、、?

 

 

「、、いま、、俺らって言った?

え、、?え? な、なに?もしかして、、」

 

「あ、違う違う。そういう話は一度も。

でもほら、、割とみんな勘いいから。気づいてるかなって。。

でもごめん、いまのはただの俺の勘。」

 

「、、、はぁ~~~、、まぢか、、、」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

ずっと独りで。

 

 

もうずっとずっと長いこと。

 

 

抱えてきた想い。

 

 

 

 

 

気づかないうちに芽が出ていた。

 

知らない間にどんどん成長して、

小さな実をつけたこの想いは

 

一生、花咲かせることはない。

 

 

いっそなかったことにしてやろうと、

最初は無視を決め込んだ。

 

 

ところが、

そこから顔を背ければ背けるほど、

意に反してその赤い実はどんどんどんどん膨らんでいく。

 

 

 

いつその実が破裂してもおかしくない。

 

ずっと恐怖を抱いていた、

そんな矢先。。。

 

 

 

 

 

それは突然の番組企画だった。

 

 

オレがしょうちゃんをもてなす企画。

 

 

正直、最初は戸惑った。

 

しょうちゃんと二人のロケは、

嬉しい反面、

あの大きな赤い実の存在を

イヤというほど感じてしまうから。

 

 

でも、企画のすべてを

オレが考えて良いってスタッフから話しを聞いたとき、

心の中でひとり、泣いて喜んだ。

 

 

 

ずっと独りでがんばってきたから、

神様からのご褒美だと思った。

 

 

 

 

 

公共の場をかりて申し訳ないとも思ったけど。

 

 

かけがえのない奇跡的なこの1日を

最高のものにしようと思った。

 

 

 

 

 

そして、、、

 

 

 

それだけで生きようと決めた。

 

 

 

 

もうなにもいらない。

 

 

 

 

 

この1日に

いままでのありったけの想いを

全部ぜんぶ

しょうちゃんにあげよう。

 

 

 

しょうちゃんが笑って

しょうちゃんが楽しくて

 

しょうちゃんが嬉しくて

しょうちゃんが幸せだったら

 

 

それがすべてだ。

 

 

 

 

愛しい人にありったけの想いをぶつけて。。

 

 

 

”しょうちゃん”

 

 

とても身勝手だけど、、

 

愛しい人の名を

その日だけは、、、

 

心の中で「恋人として」言わせてもらおう。

 

 

 

 

 

最初で最後の独りのデート。

 

 

 

 

 

しょうちゃんのことだけを想って、

本当に一生懸命に企画した。