一時は活字中毒ほど小説を読み漁っていたのに、最近パタリと読んでいなかったことに気づき久しぶりに小説を購入。今年にはいってから「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(通称:もしドラ)くらいしか読んでないのでは?!→ちなみにこれはかなり面白かった。超おすすめ。


大崎善生「パイロットフィッシュ」「孤独か、それに等しい物」

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大崎善生は、誰かに紹介されて「アジアンタムブルー」を読んだが、かなり好みだったので、題名で適当に選んでみたけど、「パイロットフィッシュ」はあたりだった。


「一度出会ってしまった人とは、別れることはできない。なぜなら心の中に深い記憶の湖があって、出会った人の記憶は湖の底に沈んでいるから」

透明感のある文章で、さすが小説家だなぁと思う。「孤独か~」も悪くはないけど、2冊と比べてしまうとそれなりか。

いつもは思い出さない。でも何年たっても忘れることのない記憶。

ひとは行ったり来たりしながら少しずつ前進していて、もう二度と会わないだろうけど、なんだかときどき思い出してしまう人もいたりして、そんな人ともし今度会うことがあっても恥ずかしくないよう、きちんと生きていきたい。


wikiでちょっと調べてみたら、妻は元女流棋士とのこと(マジで?)

29歳で亡くなった棋士、村山聖の生涯を追ったノンフィクション小説『聖の青春』という本も出しているみたいなので本屋でみかけたら絶対買お。


桜庭一樹「ブルースカイ」

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桜庭一樹も何冊か読んでまあまあ面白かったと記憶してたが、こちらは私にはいまいちでした。

時をかける少女系のSFで、設定はおもしろいんだけど、なんだか最後までよくわかないままだった。

妄想力は高いが想像力が若干欠如してる私にはSFは難しいか・・・。


でも小説を読むと、とても満足した気持ちになるし、自分ではまとまりきらぬ思いや概念を文字にしてくれるので

頭がクリアになる。漢字や言葉の使い方などたくさん本から教えてもらったから、時間をみつけてまた読み始めるか。


そういえば、桐野夏生を挫折してたことを思い出した。

あれは暗いからコンディションのよいときに読まなきゃ。