けっきょくそのまま愛しあいました。
健一の愛しかたは少し普通とは違うから…
健一がどう思っているのか…
これでいいのか…
いつも心のどこかに引っ掛かっている私…
それでも何も言えずに健一にされるがまま…
のんびりたばこを吸いながらベッドでくっついて話をします。
『仕事どうするの?』
思い切って聞いてみました。
『うん…辞める事になると思う』
天井を見つめてそう応える健一の声はどこか辛そうでした。
そう自分で決めてせっかくここまで来たのに、たった数カ月で辞める事になった事に後悔があるのでしょう。
『そうか…で次はどうするの?』
『何件かはアポも取ったし…俺が仕事探してるのを聞いて相手から連絡もあったりしてるから、大丈夫すぐに決まるから』
そのころの健一は暇を見つけては次の会社を探していました。
前回とは変わって使える物は使って探そうと…
その中で少しでも好条件で少しでも私の近くに来れる場所をと探してくれているのがわかりました。
『そうか…私には何も出来ないけど、無理にこっちへ来なくてもいいからね』
『わかってるよ。それでもさ…』
それ以上は何も言わないで私を抱き締めます。
『大丈夫だから…』
そう囁きながら…
しばらくそのままベッドにいると
『帰りは何時?』と時計を見ます。
『3時半かな?』
『ならあそろそろ出るか?ブラブラして飯でも食おう』
そう言ってホテルを出る事にしました。
最後にもう一度kissをして…
ホテルを出て、大宮の駅前に出ます。
携帯ショップを覗いて駅ビルへ入ります。
とんかつ屋さんお昼にします。
そこでも話をずっとします。ホテルでも話を沢山したはずなのに…
やっぱり健一の仕事の事が気になってしかたがありません。でも健一は自分なりに考えて行動をしている事に私が意見を言う事も気が引けて健一の思うようにさせてあげよう。私はそれを黙って見守る事にしよう。そう決めたのはこの時でした。
食事が終って、駅構内へ向かいます。
私は東北新幹線の下り、健一は都内へ向かう電車、ホームが別々です。
すこしでも一緒にいたい。その気持ちはふたりとも同じです。
けれどどこへ行っても人が多くてなんだか気恥ずかしい気もして手も繋げずにただ並んで歩いていました。
喫煙場所を見つけてそこで時間まで待つことに…
『仕事の事は健ちゃんの思うようにしたらいいよ。無理に近くにしなくても平気だから』
強がりでもなく偽りでもなく自分の本当の気持ちでした。
『わかってるよ。良く考えて決めるから、ちゃんと相談もするし…』
私の頭をくしゃっと撫でて言います。
『うん…』
きっとこの時にはもう健一の気持ちは決まっていたのでしょう。
新幹線の時間が近付いて私は新幹線の改札へ…
ぎりぎりまで手を繋いで…お互いに離れたくなくて
でもどうする事も出来ない事がもどかしくて…
健一の手が強く私の手を握ります。
そして次の瞬間、私を押し出すように改札へ向かわせました。振り返りながらエスカレーターに乗ります。
お互いに姿が見えなくなるまで見つめあっていました。
ホームについてすぐに電話をしました。
『もしもし…』
自分で涙声なのがわかります。
『泣いたらだめだろ』
健一も気づいた様でした。
『うん…今日はありがとう。無理をいってごめんね。それだけ伝えたくて』
『俺のほうこそ、今日は来てくれてありがとう。すごく嬉しかったよ。気をつけてな。着いたらメールするから』
『うん。私もね』
新幹線がホーム入って来ました。
『じゃあ新幹線が来たから乗るね。またね』
『おうまたな』そう電話を切りました。
帰りの新幹線の中はかなり空席が多くて2掛けの席にひとりで座っていました。
ぼーっと外を眺めているうちになぜか涙が込み上げて来て…
さっきまで隣にいた健一が忘れられなくて…
握りあった手の感触が残っていて…
流れる涙を堪える事は出来ませんでした。
帰路の一時間半…いろいろな事が頭を駆け巡っていました。
それでもこんな風に逢いに行く程の行動力が自分にあった事に驚いていたのは自分自身だと思います。
仙台についたのは5時を少しまわった頃でした。
車に乗ってさくらを迎えに行く中で自分を女から母親へと変えて行きます。
そしてこの一ヶ月後、健一は伊豆を辞めて長野へ行くことになりました。
健一の愛しかたは少し普通とは違うから…
健一がどう思っているのか…
これでいいのか…
いつも心のどこかに引っ掛かっている私…
それでも何も言えずに健一にされるがまま…
のんびりたばこを吸いながらベッドでくっついて話をします。
『仕事どうするの?』
思い切って聞いてみました。
『うん…辞める事になると思う』
天井を見つめてそう応える健一の声はどこか辛そうでした。
そう自分で決めてせっかくここまで来たのに、たった数カ月で辞める事になった事に後悔があるのでしょう。
『そうか…で次はどうするの?』
『何件かはアポも取ったし…俺が仕事探してるのを聞いて相手から連絡もあったりしてるから、大丈夫すぐに決まるから』
そのころの健一は暇を見つけては次の会社を探していました。
前回とは変わって使える物は使って探そうと…
その中で少しでも好条件で少しでも私の近くに来れる場所をと探してくれているのがわかりました。
『そうか…私には何も出来ないけど、無理にこっちへ来なくてもいいからね』
『わかってるよ。それでもさ…』
それ以上は何も言わないで私を抱き締めます。
『大丈夫だから…』
そう囁きながら…
しばらくそのままベッドにいると
『帰りは何時?』と時計を見ます。
『3時半かな?』
『ならあそろそろ出るか?ブラブラして飯でも食おう』
そう言ってホテルを出る事にしました。
最後にもう一度kissをして…
ホテルを出て、大宮の駅前に出ます。
携帯ショップを覗いて駅ビルへ入ります。
とんかつ屋さんお昼にします。
そこでも話をずっとします。ホテルでも話を沢山したはずなのに…
やっぱり健一の仕事の事が気になってしかたがありません。でも健一は自分なりに考えて行動をしている事に私が意見を言う事も気が引けて健一の思うようにさせてあげよう。私はそれを黙って見守る事にしよう。そう決めたのはこの時でした。
食事が終って、駅構内へ向かいます。
私は東北新幹線の下り、健一は都内へ向かう電車、ホームが別々です。
すこしでも一緒にいたい。その気持ちはふたりとも同じです。
けれどどこへ行っても人が多くてなんだか気恥ずかしい気もして手も繋げずにただ並んで歩いていました。
喫煙場所を見つけてそこで時間まで待つことに…
『仕事の事は健ちゃんの思うようにしたらいいよ。無理に近くにしなくても平気だから』
強がりでもなく偽りでもなく自分の本当の気持ちでした。
『わかってるよ。良く考えて決めるから、ちゃんと相談もするし…』
私の頭をくしゃっと撫でて言います。
『うん…』
きっとこの時にはもう健一の気持ちは決まっていたのでしょう。
新幹線の時間が近付いて私は新幹線の改札へ…
ぎりぎりまで手を繋いで…お互いに離れたくなくて
でもどうする事も出来ない事がもどかしくて…
健一の手が強く私の手を握ります。
そして次の瞬間、私を押し出すように改札へ向かわせました。振り返りながらエスカレーターに乗ります。
お互いに姿が見えなくなるまで見つめあっていました。
ホームについてすぐに電話をしました。
『もしもし…』
自分で涙声なのがわかります。
『泣いたらだめだろ』
健一も気づいた様でした。
『うん…今日はありがとう。無理をいってごめんね。それだけ伝えたくて』
『俺のほうこそ、今日は来てくれてありがとう。すごく嬉しかったよ。気をつけてな。着いたらメールするから』
『うん。私もね』
新幹線がホーム入って来ました。
『じゃあ新幹線が来たから乗るね。またね』
『おうまたな』そう電話を切りました。
帰りの新幹線の中はかなり空席が多くて2掛けの席にひとりで座っていました。
ぼーっと外を眺めているうちになぜか涙が込み上げて来て…
さっきまで隣にいた健一が忘れられなくて…
握りあった手の感触が残っていて…
流れる涙を堪える事は出来ませんでした。
帰路の一時間半…いろいろな事が頭を駆け巡っていました。
それでもこんな風に逢いに行く程の行動力が自分にあった事に驚いていたのは自分自身だと思います。
仙台についたのは5時を少しまわった頃でした。
車に乗ってさくらを迎えに行く中で自分を女から母親へと変えて行きます。
そしてこの一ヶ月後、健一は伊豆を辞めて長野へ行くことになりました。