ここしばらく風邪気味だったのだけれど、少し調子がよくなった。

だけど、体のだるさと腰の微妙な痛さがどうも取れない。


コモリ虫になって、ネットを眺めていたら、割合近所にタイ古式マッサージなるものがあることを発見。

予約もとれたので、早速行ってみた。


外見は、普通の個人経営のインテリア内装の事務所のようなドアの外に、アジアンチックな置物が少し置かれていて、ガラスのドアに、やはりアジア風のスダレがかかっている。

(もしかして、ほんとに事務所を改装したのかも。 ホントそんな感じ)

看板らしい物も殆どでていないので、ややもすると休業? と思えなくもない。


ドアを開けると、薄暗い室内に、タイ風の音楽が流れ、ほのかにお香の匂いがしていた。

すぐ正面にある受付に、サトエリちゃんを小柄にしたような女性が、これまたタイ風のいでたちで微笑をたたえ立っていた。

名前を告げると、いっそう強力なホホエミになって、「お待ちしておりました」と言いつつ、横の待合に案内された。

コートや荷物を置き、椅子座ったところで体の硬さやマッサージの強さ希望などの問診票のようなものを記入。

体の硬さは、半年くらい前までなら「柔らかい」にしていたところだけれど、最近寄る年波で(爆)段々硬くなっている事を自覚しているので「普通」にしておいた。(この判断は、マッサージを受けた時点で正解だったと感じた)


時間少し前だったが、すぐ足浴に通される。

どっかのリゾートにありそうな籐の椅子に座ると、綺麗な花を浮かべたお湯に、足をつけると説明された。


「それでは、おみ足をつけさせていただきます…」


おみ足。


いやそんな、大層なもんじゃありませんって(^-^;

これは「お嬢様」以上にコソバユイ感覚である。


少し熱めの湯につけたら、今日の室内と足湯のお香は、チャンパカとかいうものであると教えてくれた。 (なんじゃそら…聞いても全く知らないのでよう分からんかったです(^-^; いかにもお香っぽい感じだったけど、そこまできつく焚いてなかったので、嫌な感じはしませんでした)

効能とか、聞けばよかったんだけど、「おみ足」攻撃(じゃないって)にやられて、ただ大人しく 「はあ…」とうなずいた。

そして、5分程度待つ間は、天蓋から白いオーガンジー(レースみたいに半透明に透ける布)のようなカーテンをぐるりと椅子の周りにかけてくれた。


天蓋付の籐椅子!

昔の少女漫画でも出てこないようなシュチュエーションである。


それが終わると、いよいよマッサージの場所へ案内される。

(コートは持っていってもらったけど、荷物と靴下は自分で持っていった)

ゴザを敷いた床に、薄い布団というかマット。


ここで、用意されたTシャツと綿のようなタイ風パンツに「お着替え」をする。

これが、すごくピッタリすぎるくらいピッタリだったので、お姉さんが見立てて置いてくれたのか、これがデフォルトなのかは謎。

男性のお客もいるようだから、色んなサイズが用意されているようだけど、心配な人は電話予約の時点で着替えのサイズなどの確認しておいた方がいいかもしれない。 (痩せてしまう前の私なら、確実に必要だ)


さていよいよ、マッサージ。


これが、何故事前に「体の硬さ」を訊いたのか、が、よ~く分かるものだった。

例えて言うなら、学校の体育の時などに、二人一組で少しキツメのストレッチをしたことがありませんか?

そんな感じ。


普段は曲げないような方向に手足を持って言ったり、お姉さんが体一杯使って、私の体の筋肉や筋を伸ばしてくれているようだ。

タイ古式の基本は「伸ばす」なのかも。 

とにかく、引っ張る、のばす、曲げる! あっちをぐいぃ~、こっちをふにゅ~ん…そんな感じ。


少し皮だけが引っ張られて一瞬痛いときもあったけど、意外に私には気持ちよかった。

意識はしてなかったけれど、変に固まっていた部分が、コリっとほぐれた所もあったし。

「普通」の柔らかさの人に、この強さのマッサージなら「柔らかい」にした人は、もっとすごいのかな?

言えば調整してくれるんだろうけど、最初が痛いかもしんない…(^-^;


もちろん、マッサージなので、手のひらや腕(もしかして足も使ってたかも?)でもって、ぐいぐい押してもくれた。 (これが気持ちいい)

お姉さんの手の平は、とても柔らかくて暖かく、これまたいい気持ち。


お姉さんは、文字通り全身、お尻やお腹まで使って意外に豪快にマッサージしてくれた。

男の人だったら、こんな若くて可愛い女の人に全身でマッサージしてもらえるなんてたまらんかもしれんなあ…(目はアイピロー置かれるから、あまり見られないけど)なんて心の中のオヤヂな部分がささやいた。

ほんとに、都心にはそういう風俗チックなところもあるみたいだしね。 勿論ここは違いましたけど。


今回の体験コースでは、どちらかというと、下半身(特に腰)を中心にもんでくれた。

贅沢を言うと、もう少し肩とか首~頭部あたりも長めにやってくれると、もっと嬉しいかな。

ちょっと贅沢して100分コースにしたんだけど、お値段は4990円。

ほぐれ度と、サービス内容から行くと納得のお値段でした。


着替え終わってから、一口(ほんとに一口)サイズのタイスウィーツと、これまた一口バニラティー(アイスティー)を頂いてから店を出た。


数人の微笑みのお姉さま方に見送られて出て行く。


流石、微笑みの国の古式マッサージ。

終始みなさんホホエミを絶やしませんでした。

言動はもちろん、物腰もゆったりおだやかで、スタッフは日本人のはずなのに、ちょっと異国…というか異空間にハマッたような不思議な感覚でした。


また、少しお金に余裕ができたら、行って見たいです。

こんどは「おみ足」に怯まないぞ~(爆)