我ながら、決断力が無いと思う。
洋服なども、あまり自分から「これ!」と思うことはない。
新しいものを買うときはたいていの場合、マヌカンさんや友人などに勧められるか、見た感じを訊ねたりする。
勿論好みの傾向はあるので、「それはちょっと…」というものはあるし、そういう場合は、きちんと言える。
外食する場合も、「何でもいいや~…」って思っちゃうんですよね。
特に、ここ1年くらいは病気のせいもあって、食に関する執着がなくなってきた。
好物はあるので、そういうものが出てくると嬉しいのは当然だけど、絶対譲れない嫌いな物を無理やり食べさせられない限り、ほんとに「何でもいい」のであります。
歌手など、好きなアーティストはいるけれど、ここ数年は「嫌い!」とはっきり主張しなくなってきた。
中高生の頃は、割合ハッキリしていたんですが。
某アイドルMSさんなどは、公表されている生き方を含め、全てにおいて嫌いだった。
クラスメートにいたら、絶対仲良くなれないという自信が今でもある。
しかし、就職してから数年した頃、かわいい後輩の女の子Mちゃんが、
「私、MSちゃん、大っっっ好きなんです!!」
と、すごく嬉しそうにノタマッタのですね。
彼女は元少年少女合唱団にもいた、透明なソプラノボイスの持ち主で、カラオケもとても上手い。
彼女が歌うMSさんの歌は、とてもチャーミングで素敵だった。
好きな人には、こういう風に聞こえるんだなぁ、っていうのが良く分かった。
そのとき、「ああ、色んな人がいろんな感じ方をするもんなんだな」と、実感として思えたのだ。
だから、私は「この人が好き」とは言うけれど、「この人、大っ嫌い!」とは言わないようになった。
Mちゃんは、今でも私がMSさんが好きでは無いということを夢にも思っていないだろう。
以来、元々あまり表立って自分の意見は言う方ではなかったのだけど、その傾向がますます強くなってしまった。
自分が好きだと思っているものや人の事を、誰かが悪く言うのを聞いたら、誰だって良い気持ちはしないだろうから。
また、好きなものに固執するのもやめるようになってしまった。
自分より、それが好きな人が、手に入れたほうが良いと思ったりしてしまうのだ。
そんな遠慮していては、ストレスもたまるってもんですが…分かってるんですけどね。
決断力のない女は、「負け犬」になる傾向が強いそうだ。
この法則(?)を言い出した人が誰かは知らないが、大きなお世話だと思う。
いやまあ…絶対間違いだとは言いませんけどね…。
そういう括り方をされると、ちょっと悔しいのも事実だったりします。
だいたい「負け」って、何に対しての「負け」なのでしょうかね。
結婚してれば皆幸せなのか? てか、独身でいるからって、パートナーがいないと思ってるのもおかしい。
あ。
結構主張しちゃってますね。
…まあ、人それぞれに考え方がありますしね… はい…