たまたま同じ日に読んだ絵本の
2冊が

問いかけの1冊と
その答えの1冊
になっているように
感じたので紹介します


1冊目はこちら
「エゾオオカミ物語」

ふくろうのおじさんが
モモンガたちに話します

なぜオオカミたちが滅んだか
人間は何をしたのか
エゾシカとオオカミはどんな関係だったか
オオカミがいなくなってどうなったのか

迫力ある動物たちの絵

お互いにバランスをとっていた
動物たちと
生態系を狂わせた
人間の身勝手さを
ひしひしと感じる絵本で

ふくろうおじさんの
静かな怒りの場面には
身のすくむ思いでした


やりきれない気持ちで

しばらく時間をおいて
2冊目
「ひまなこなべ」を読みました

アイヌの人はあらゆるものに
たましいがやどっていて
それらはみんな神さまだと信じ
尊敬を持って接しており

くまを狩るときも
心づくしでおもてなしをして
いのちを頂いていた

そんなくまの神さまが
おもてなしを受ける中で
踊りの上手な若者に出会い
その正体を知るため
何度もくまとなり
アイヌの人のところへ
行くという

アイヌの昔話だそうです

くまの神さまと
こなべの神さまと
アイヌの人の心のつながりが
感じられる絵本でした


身近な生き物や自然や道具を
神として敬い
大切に扱うことは
簡単ではないけど
真似することはできるかも
しれないと思いました


邪魔だと思ったら
生き物を殺すことで
対処し
また新たな問題を生み続けることと


生き物すべてを
尊敬し尊敬され
良い関係を築き続けること

その差は
計り知れないなと
思いました