日本全国どこにでも動物保護団体があって、個人のボランティアも頑張っておられます。

最近言葉だけが独り歩きしている『殺処分ゼロ』

今の現状を見ていると到底達成できない課題だろうと感じます。

それは何故か?

動物を飼う側にも販売する側にも、そしてほんの一部の悪徳保護団体やボランティアにも問題があるのではないでしょうか。

 

動物を家族に迎える時、最期まで看取ることまで考えている飼い主ってどれくらいいるでしょうか?

病気だって怪我だってします。

人間より早く成長して老いていきます。

すべて理解し覚悟を決めたうえでお金も時間もかけてあげられる人、人間の家族同様最期まで一緒にいられる人でないといけない。

 

動物を売る時、商品(動物)の事を理解している販売員はどれくらいいるでしょうか?

犬種・猫種それぞれのかかりやすい病気や性質、躾方法や問題行動への対処法等々説明してくれますか?

ほとんどのペットショップでは説明してくれません。

もし販売する側がしっかりと購入する側に説明して終生飼育を約束させることができれば、購入する側もちゃんと覚悟ができるのではないでしょうか?

 

ただ可愛いから。

ただ寂しいから。

ただ子供が欲しいというから。

ただ彼女にお願いされたから。

 

そんな人がペットショップに行き

 

抱っこさせたら売れる。

幼齢でヨチヨチ歩きの姿を見せたら売れる。

ろくに説明しなくても売れる。

少し値引きすれば売れる。

 

そんな店で買って

 

病気になってお金がかかるから・・・

子供がアレルギーになったから・・・

人を噛んだから・・・

何度言っても粗相するから・・・

散歩に行く時間がないから・・・

年老いて歩けなくなったから・・・

 

そうやって保健所へ連れて行ったり、山の奥へ捨てに行く。

 

そりゃパピーミルや引き取り屋がなくなるわけない。

売る方も飼う方ももっと考えないといけない。

 

そして多くの動物保護団体やボランティアは一向に無くならない保護動物のために、病気の動物には治療を行い里親様に繋げる活動を行なっている。

前にも書いたが私にはできないことを、多くのボランティアが心を尽くして頑張っておられる。

 

しかしほんの僅かだが心無い団体があるのも知っておかなければならない。

 

我が姫路でも数年前、保護団体が崩壊しました。

(現在は別団体が責任もって運営されています)

シェルターは汚物まみれで、多くの犬が皮膚病にかかっており、何頭かの死骸があったそうです。

そこから譲渡を受けた方は、去勢手術費用を出してほしいと言われ支払いましたが、後日施術していないことが分かったそうです。

(代表からは時間がたてば消えると言われたそう)

 

別の保護団体はパピーミルと繋がっていて、不要になった犬を無償で引き取り値段を付けて譲渡しています。

 

シェルターを作る費用を支援してほしいと言いながら、一向に完成せず支援されたお金は自分たちの住居費に充てている団体もあります。

 

代表は指示をするだけで犬に触れる事もなく、ボランティアさんや預かりさんが指示に従っているだけの団体もあります。

(こちらは預かりさんが全面的に必要物資を購入しており、代表はペットシーツ一枚さえ渡さないそうです)

 

若い個体や幼齢の個体ばかり引き出して、ロクに検査もせず譲渡の際お金を請求している団体もあります。

(実際に譲渡後に重篤な病気が見つかることもある)

 

私が知っているだけでも(まだまだありますが・・・)これだけ詐欺のような団体があるのです。

 

誰がどのような団体を支援するかは自由ですし、それを邪魔することは論外です。

それが本当に保護動物の幸せに繋がっているのであれば、それは良い事ですし継続した支援をお願いしたい。

ただその中にもお金目的だったり、ボランティアを小間使いのように使ったり、保護動物を虐待している団体があることを知っておいてほしいのです。

そして支援しようとする前に、保護動物を家族に迎えようとする前に、本当に信頼できる団体・ボランティアなのかを自分の目で見たり調べたりしてから判断してほしい。

 

同じ「殺処分ゼロ」という目標。

あそこの団体はダメとか、この団体はおかしいとか・・・

そんなことを言う暇なく頑張っておられる団体・ボランティアを選んでほしい。

 

何か理由があって離れる事もあるでしょう。
結果として保護動物の幸せに繋がるのならそれで良い。
純粋な保護団体・ボランティアの目標である「殺処分ゼロ」目指して進んでほしい。