ごめんねハムスター
中学生の頃、抜毛症にかかった。受験のストレスにより、ふと気づくと机に抜いた髪の山ができていた。高校生の頃はうつ病になった。入院もしたが、完治はしない病気なので今も服薬を続けている。大学生ではメニエール病にかかった。「若い女性に多く、強いストレスによるもの」と診断されたが、全く心当たりがなかった。 つまるところ、私はさみしがりなんだと思う。しかし、他の存在と関わるのが下手だ。子どもの頃は大好きなハムスターをいじめるのが楽しかった。服の上を歩かせながらハムスターの足を指で抑える。痛みでハムスターが服をかじって穴を開けるのが楽しくて楽しくてたまらなかった。洗濯をしていた母親に咎められ、ハムスターいじめは終わった。いじめの理由はハムスターのリアクションが面白かったからだ。どんなに可愛がっても懐かないハムスターが初めて反応してくれたから。 大学生になってからは人並み程度に恋愛をした。寄ってくる人は殆どがMで、跪いて私の足に頬擦りした人、私のオットマン(足台)になった人などがいる。しかし誰のことも好きにならなかった。やはり私は、自分に無関心な誰かを傷つけたいみたいだ。 小学校に登校する前、給食エプロンがなくて母親を必死に呼び止めたのに、仕事に行ってしまったことがある。当時の担任は過去、忘れ物した私を殴って泣かせたことがあった。怖かった。また殴られたらどうしようと思った。小学生の私は恐怖で台所に座り込んで泣き喚いた。他にも母親が働いていたために、さみしくなった場面は何度もある。思えばもしかしたらその気持ちが今もずっと続いているのかもしれない。「もっと私のことを助けてほしかった。手をかけてほしかった」と。抜毛症やうつ病、メニエール病はその時私が我慢し続けた気持ちが表れているのだと思う。 しかし、ハムスターがその後程なくして死んだように構われたいからと傷つけると相手は疲弊してしまう。自分だけが大切だとは今は思っていない。