前回の学習指導要領の改定のときに2単位の科目が多くできました。そのときにはいわゆる進学校に在籍していたので、教科主任による教育課程の話し合いの時には、教務課長から「家庭科は2単位だから」と会議前に言われたのを覚えています。


いやいや、どうして?


今の学校になってからわかったけれど(勉強不足といわれればそれまでだけど、他教科のことは特に気にしなかったし)、国語・数学・英語にも2単位のひつ履修科目があったのですねえ。でも、それだけでいいとは全く思えないから、4単位以上の必履修科目にするのは当然だと考えますが。


進学校の生徒は、専門科目が設置されていても履修できない可能性は高いです。また、今の生徒は生活体験が著しく少ない。調理実習の時にも「???」な行動が目立ったりします。


(進学校の生徒だけではありませんが)調理実習では、レシピの文面が理解できなかったりしています。事細かな指示がないと(どんな器具を使ってどんな風に調理するのか)できない生徒もいます。


私たちが子どもの頃と違って、中学校での家庭科の時間が著しく少なくて、内容も…。まあ私たちは、中学校では家庭科、技術は1分野の木工のみやるというカリキュラムでした。毎年調理実習はしたし、被服製作も1年スモック・2年インサイドベルト+ファスナーつきのセミタイトスカート・3年はパジャマ。高校は女子のみ家庭一般4単位(2単位×2年)・男子はその時間体育でした。


進学校を出た生徒が、家庭科の教員を目指すというのは当然ありますが、この間接した生徒は、裁断の時布目線が理解できていなかった!ロックミシンも使えなかった! 衝撃でした。大学の教員養成のカリキュラムも製作関係の時間が減っているようなので…


家庭科は調理や被服製作だけではないというのは当然だし、わかっているのですが、調理実習や被服製作実習がない家庭科ってどうよ?!って思います。


進学校の生徒こそ、4単位できちんと学んで、いろいろ考えたり体験したりする必要があると思うのです。


家庭科教員は皆は思っているはずです。