さくらがめの桜色日記

さくらがめの桜色日記

ひっそりこっそりはじめてみます。

さくらがめの作品更新履歴メモ(日付をクリックマウス



『大空の破片(かけら)』(全5話)


2011.7.232011.7.252011.7.272011.7.29

2011.7.30



『はる』(全4話)


2011.4.202011.4.232011.4.262011.4.29



『桜宮』(全5話)


2011.3.23 2011.3.25 2011.3.27 2011.3.29

2011.3.31  



『sweet×bitter』全5話)


2011.2.62011.2.82011.2.102011.2.12

2011.2.13



『雪うさ(全5話)


2011.1.92011.1.112011.1.142011.1.20

2011.1.22



『Voice of Angel』(全7話)


2010.10.192010.10.202010.10.222010.10.24

2010.10.272010.10.302010.10.31


『雨夢』(全5話)


2010.6.192010.6.212010.6.232010.6.26

2010.6.28



『若葉日和』(全2話)


2010.5.292010.5.31



『桜想い』(全4話)


2010.4.152010.4.182010.4.202010.4.22



『Spring Festival♪』(全10話)


2010.3.102010.3.122010.3.162010.3.18

2010.3.19 2010.3.212010.3.222010.3.24

2010.3.28 2010.3.30




Amebaでブログを始めよう!

【お祭り風の島コンテスト】画像を投稿して 受賞するとアメGや限定アイテムGETのチャンス♪ ブログネタ:【お祭り風の島コンテスト】画像を投稿して 受賞するとアメGや限定アイテムGETのチャンス♪ 参加中



やっほい晴れ


ご無沙汰しておりますさくらがめ桜カメ ですパー




さくらがめの桜色日記




そろそろブログを更新せねば~~~と思っていたところに、ピグアイランド「お祭り風の島コンテスト」がはじまったので、参加しちゃおうと思います音譜



というわけで、島の全体像




さくらがめの桜色日記



・・・って、めいっぱい縮小しても、全部が入らないしっあせる


仕方ないので、島の右側




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そして左側




さくらがめの桜色日記



ピグライフだけで既に手一杯だったので、アイランドまではさすがに無理だな~、やっぱやめとこう、と思っていたはずなのにっ・・・気がついたらやりはじめてた。そしてハマってた得意げ


今ではライフよりもアイランド優先になっちゃってるかも。


といわけで、今のところどうにかイベントもクリアできているのですが、さらに高度になってきたら、そのうち脱落かも~~~汗


ま、のんびり楽しんでゆきます黄色い花


桜カメ




やっと見られた、晴れ晴れ の日の桜



さくらがめの桜色日記




やっぱりは、青空飛行機 をバックに眺めるのがイチバン音譜




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今年もこの花を愛でることができた。

この季節だけの、密やかな幸せドキドキ


桜カメ


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桜の季節桜 がやってまいりましたラブラブ


が、しかしっ、今年はなかなかタイミングが合わず、すっきり晴れた青空晴れ の下で、桜を見られていないのダウン

なので、画像もなんだか薄暗~~いくもり ものばかりになってしまっています汗




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で、せっかくの桜の季節なので、ここはやはり桜の物語本 をupせねばっ!! と思ったものの、既存作品の中にイマイチ手頃なものがなくって・・・じゃ、書き下ろしちゃおっかな~!? なんて思ってみたりしたのですが、そんなに簡単に小説なんぞ書き上げられんあせる ってわけで。




さくらがめの桜色日記


 


なんだかぱぁっとしないなぁ・・・今年の桜も、今年の私もガーン


桜はまだあともう少しぐらいは、見られるかな?

晴れ空の下で、ウキウキワクワクしながら桜を眺めたいなぁ晴れ


桜カメ


えー。

こちらのブログ『さくらがめの桜色日記』は、本日2月23日をもちまして、めでたく丸2年・・・つまり、開設2周年キラキラ を迎えることができました打ち上げ花火


2年間地道に・・・というか、ブログの更新ペースはかなり、ものすご~~く、のんびりモードかたつむり なので、稼働してるのかしてないのかわからないぐらいに、細々と、どうにかこうにか続いているといった感じなのですがかお


それでも、これまでの2年の間に、小説作品10 作品、連載することができました本

ま、あんまりボコボコ頻繁に新作をupし続けても、読むの大変だろうし。

これぐらいのペースの方が、1作1作、ゆっくり読み返してもらえるだろうしねー得意げ


・・・なんて言い訳しつつ、これからも地味に、マイペースに、あれこれ書き綴ってゆけたらなと思っています音譜

3年目を迎えるということで、ここらでちょっと目先の変わったこともやってみようかな~と思ったりするのだけれど、どうなることやらシラー

そんなこんなの私ですが、今後とも何卒よろしくお願い申し上げますm(__)m



さくらがめの桜色日記


桜カメ


劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」

以前からずっと気になっていて、すごく観たかった作品だったのですが、今年になってようやく、観劇の機会に恵まれました演劇


パリのオペラ座の地下に潜む怪人(=ファントム)が、可憐な歌姫クリスティーヌを見初め、彼女に執着し、虜にしようとする物語。

詳しい内容については省略しますが、ストーリー展開もドラマチックで、見応えがあります合格


私は既に3公演観たのですが、ファントムの心情クリスティーヌの本心については、観る度ごとにさまざまな解釈ができると感じました。

特にファントムは、演じる役者さんによって、全然違った印象を受けました。

私はまだ、物語を充分に把握しきれていないのかもしれない。全てを読み取る能力に欠けているのかもしれない。

でも、それでいいのかもしれない、という気もします。

いくつもの答えがある。それだけの振り幅がある。この作品は、そんな深みを持っているんじゃないかなと思えました。


お芝居だけでなく、このミュージカルは、音楽も素晴らしいキラキラ

シーンごとに数々の名曲が舞台を彩っていますが、中でも「オペラ座の怪人」のテーマ曲とも言える「オーヴァチュア(overture)が流れ出すともう圧巻で、ゾクゾクしますドキドキ

役者さん達の歌唱力も、見事です音譜


華やかさの裏側に存在する暗闇

天使悪魔憎しみ。相反するそれらが混ざり合い、共鳴し合う、そんな物語が、この「オペラ座の怪人」なのです。


すっかりハマってしまっている私なので、会期中にもう何度かは観に行くぞビックリマーク と心に決めていますにひひ



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桜カメ

ここ数年、日本でもハロウィンハロウィンハロウィンハロウィン がどんどんメジャーになってきましたねニコニコ


この時期、街へ出てみると、デパートや雑貨屋さんの装飾も、オレンジのカボチャハロウィン オバケ達オバケ の飾りつけがひときわ目を引きます。

なんだかハロウィン一色で盛り上がってる感じアップ


がしかしっ、いざ「ハロウィンって何はてなマークって訊かれると、「・・・!?と答えられない人も、結構多いのでは?


ハロウィンとは、毎年10月31日星空 に行なわれるお祭りで、もともとはケルト民族が行なった“収穫祭”リンゴぶどうキノコ

カトリック教では11月1日“万聖節(ばんせいせつ=オール・セイント・ディ/全ての聖人の日)と言い、この前夜祭がハロウィンなのです。


そして、ハロウィンは一年のうちで最も超自然的な力が強くなる日で、この世と霊界との間にある門が開き、魔女や精霊が行き来する日と言われています。

この日に行なった占いは、一年中で一番確実とも言います。


子供達がオバケの扮装をして「Trick or Treat(トリック・オア・トリート=お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!)キャンディーチョコレート と言いながら家々を回ったり、“ジャック・オ・ランタン”ハロウィン と呼ばれるカボチャのちょうちんを作ったりするのは有名ですよね。


あと、“クラウディ”という、フルーツのソースと生クリームを混ぜてその中に指輪と硬貨とおはじきを入れたものを、スプーンですくって食べる。指輪指輪 が出れば一年以内に恋が叶う、硬貨お金 ならお金持ちに、おはじき宝石白 なら何もない一年。そんな占いもするそうですよ。


ま、私はと言うと、この時期はカボチャのケーキやプリンがおいしそうだな~と思うぐらいで、何か特別な行事をするってわけではないんですけどね得意げ

でも、オレンジ色のカボチャを目にすると、なんだかわくわくと浮き立つような気分になったりもします音譜



さくらがめの桜色日記



ハロウィンが済んだら、街はいよいよクリスマス一色クリスマスツリー になるんだろうな~キラキラ


桜カメ

壁|_・)チラッ


こんにちは、さくらがめ桜カメ です。

ごっ・・・ご無沙汰しておりますっっっあせるあせる


なんだかブログをupする度に、毎回毎回「ご無沙汰しています」とか「お久しぶりです」とか言ってる気がしますが・・・どーせもうブログなんかに飽きちゃって、どーでもよくなっちゃってるんじゃないの!? と思われて当然でしょうが。

そっ、そんなことはないのよっっっ汗汗

ああブログを書かなきゃ~書かなきゃ~と、日々気にしてたんだからねっっ!!


とは言え丸々二ヶ月もこちらを留守にしておりましたので、ご挨拶がてら、“最近の私はこんな感じ”というのを、ちょっと語ってみたいと思います。

・・・って、そんなの誰も聞きたくもないだろうし、ど~でもいいだろうけどさぁシラー

でも、書いちゃうべーっだ!


その1

パソコンパソコン 新調キラキラ しましたビックリマーク

これまで、パソコンの容量不足にも関わらず日々酷使しすぎたため、もう毎日毎日ありえないぐらい固まりまくって、時間のロスがものすごくって・・・私は毎晩のように発狂~~~ドクロドクロドクロ

もうアカン! と覚悟を決めて、電機屋へ~。

そして、ついに買っちゃったわよっ!!

いろいろ設定とか変更しなきゃならないこととかがあって、ちょっと大変だったんだけれど、おかげで今では超・快適合格 なネット生活を手に入れることができましたっラブラブ!

というわけで今回のブログが、新パソコンからupするはじめての記事NEW ということになります。


その2

ピグライフで遊んでますアメーバ

ブログはちっとも更新しないくせに、ピグとライフは毎日出没しておりますにひひ

ピグでお会いしたのがきっかけで、こちらのブログを覗いていただいた方もいらっしゃるかもしれません。

皆様是非、さくらがめお部屋家 やお庭チューリップ赤チューリップ黄 に遊びに来て下さいねラブラブ



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さくらがめの桜色日記


その3

執筆再開ビックリマーク

私が長年取り組んでいるある長編小説がありまして、書きかけのままかなり長い間中断していたのを、ここのところぼちぼちと続きを書きはじめました。

ま、この作品は完全に私の趣味で書いているものなので、どこかへ発表するわけでは決してありません。

というのは、これは私の好きなある既存の小説作品を元にして、私が勝手に外伝を書いている、というものだからです。

つまり物語の設定と、ストーリーの原点となるエピソード、そして登場人物のうちの何名かは、あるプロの作家さんにより生み出されたものであり、そういう意味では、これは私のオリジナル作品というわけではないのです。

がっ、私が書いているものについては、主人公は私が独自に創造した人物ですし、原作をベースにしてはいるものの、ストーリーもかなりオリジナルな展開になってきています。

自分がすごく気に入っている作品なので、誰にも読んでいただけないのは残念ですが、ま、思いっきり自己満足自己陶酔な感じなので、ノリにノッて書かせていただいていますニコニコ

あ、そちらばかりにかまけていないで、新人賞への応募作品や、こちらのブログに連載する作品も、もちろん書こうと思ってますよ~えっ


今日は10月1日ハロウィン 

1年のはじまりは1月1日ですが、日本では学校や会社など、4月はじまりのところが多いので、4月を起点として考えると、今日は1年の半分を終えて、後半戦スタートフラッグ の日ですよね。

そんなわけで、気持ちも新たにがんばって行きましょビックリマーク

そして、なかなか更新もせず、たまに更新してもこんなたわごとをつらつら書いてるだけで申し訳ないのですが、これからもこちらのブログをどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m


桜カメ


えー、こちらのブログで公開させていただいております連載小説、その10作目をお届けいたしますプレゼント


今回の作品も、このブログのための書き下ろしというのではなく、私が過去に書いたもののひとつです。


この作品は、私の“原点”とでも言いますか、ズバリ私の“代表作”(←自分で言うなw)であり、私の“名刺代わり”と言ってもいいぐらいの大切な作品です本

未だに私は自分の中でこれを越える作品を生み出せていないと思っています。


この作品を書いた当時の私は、精神的にも環境的にもかなりbestな状態で、生活も充実していて気力に満ちていたグッド!

小説もかなりのペースで順調に仕上げていたんだよねぇ。


そんな中でこの作品は、夢に向かってひた走る私自身の想いを、そのままストレートに形にしたものでした。


それではそんな作品について、少しばかり解説をさせていただきたいと思いますサーチ


えっと、この作品も含め、これまで私がこちらで連載してきたここ最近の三作について、ある共通点があったのにお気づきでしたでしょうかはてなマーク

それは、主人公が男子であり、男性一人称(語り口が“僕”あるいは“俺”)で書かれたものだということです男の子


実は私、主人公が男性の方が、書きやすかったりするのですにひひ

なぜならその方が、相手役の女の子を客観的に描写しやすいからです女の子

男性の硬質な口調の方が文章にしやすいというのもあります。


でね、私の書く男性主人公像って、それなりに才能はあるんだけれど、地味で控え目なタイプ・・・・いわゆる“草食系男子”馬 がほとんどなんですよね~汗

なので今回の主人公である智康(ともやす)も、結構優柔不断というか、自己主張のはっきりしないヤツになっております。。。


実はこの作品、なんと最初は“男同士の友情物語”を書こうと思ったのがきっかけだったんですえっ

性格の違う二人の少年を絡み合わせてストーリーを展開させるというのが当初の構想だったんだけれど、それがいつの間にか相手役が男子男の子 ではなく女子女の子 になってしまったという目

でも、結果的にこの方が、自然な流れになったように思います。


さて、今回の物語の主要アイテムとして用いたのが写真カメラ でした。

これついては、全く知識のないくせに無理矢理あれこれ描写してしまったので、実際に写真にお詳しい方に読んでいただいたら、「何これ、てんでデタラメじゃんドクロ と思われてしまう気がしますが・・・叫び

って言うか、そもそも今は一眼レフもデジカメの時代よね・・・はてなマーク

そのあたり、今回改めて読み返してみて、現在は当時の世の中と少々変わってしまっている部分があることに薄々気づいてはいたのですが、そこはちょっと改訂しづらい部分だったため、やむを得ずそのままの形で掲載させていただいておりますm(__)m

って・・・どんだけ昔の話やねん!?


この作品中には合計6枚の写真が登場するわけですが、今回、そのひとつひとつの写真のイメージに近い画像を選んで、本文に挿入してupさせていただきましたニコニコ

本当は文章のみで写真の中に収められた風景を読み手に想像させるというのが、書き手の手腕ではあるのですが、せっかくこうしてブログにupさせていただいているのですから、視覚的にも楽しんでいただけたらな~という想いもあって。

一応私の頭の中にはこういう風景が浮かんでいるんですよ、という、ひとつの答えにもなるわけです。


そうしてupした6枚の写真の中に、1枚だけ、私が自分で撮った写真がありますひらめき電球

画質はかなり悪くなってしまっているのですが、その写真だけはどうしても、自分で撮ったもの以外に、イメージに合うものが見つけられなかったのでね。


さて、今回の作品に込めた一番の想い。それは物語中の朝子(あさこ)の台詞(セリフ)の中にあります。


「だって、人より抜け出ていることってこれしかないから。それを伸ばさなきゃあたしがあたしである意味ってないと思うし、だから行けるところまで行きたいって思うの」


この作品を書いたあの当時の私だったからこそ、言いきれた言葉。

そんなストレートな想いを今一度掘り起こしてみたくて、今回この作品をこちらにupさせていただくことにしました。


って、なんだか完全に自分のための作品になっちゃってるよね。

ま、いっかぁシラー


人様を感動させたり、人様に何かを与えるような作品は、まだまだ書くに至っていない私だけれど。

それでも誰かに何かが伝わるといいな。誰かにちょっとでも楽しんでもらえると嬉しいな。

そんな想いで、これからも私は小説を書いていきたいなと思います。


今回の作品も、こちらにupさせていただくことで、どうにか日の目を見ることができた・・・と勝手に思っております得意げ

こういう場を与えていただいて、本当にありがとうございました!!!!

長々と失礼いたしましたm(__)m


桜カメ

 写真展の会場で、修史(しゅうじ)さんに出会った。


「智康(ともやす)の写真、楽しみにして来たんだ」

 そんな言葉を掛ける修史さんの後について、俺は展示の準備でごった返す会場の中を、溢れる学生達の波をかき分けながら奥へと進んだ。


 開催時間まで、もうあとわずかだった。


「篠崎(しのざき)は?」

「ああ・・・・まだなんだ」


 修史さんと横並びになりながら、俺は彼の顔を見上げた。

 修史さんはわずかに俯(うつむ)いて、ぽつりと呟(つぶや)くように言った。


「篠崎を追いつめたのは、きっと俺だ」

 ぎゅっと眉根を寄せた彼のその表情には、後悔の影が強く残されていた。

「俺は、自分にできなかった夢を篠崎に託そうとしていただけなのかもしれない。篠崎自身の気持ちなんて、考えてもやらなかった」


 俺も、修史さんと同じだ。

 篠崎に期待することで、俺は自己満足していただけだった。

 自分で自分の写真を撮ることすら、せずにいたのだ。


「篠崎は、戻ってくるよ」

 俺は修史さんにそう言った。

「俺達がどうあったって、あいつはそんなの関係なくやり遂げてしまうよ、きっと」


 展示会場の奥の一角に、俺の写真はあった。

 修史さんがその前に立ち、じっと眺めた。


「『雨上がりの青空』か。いい写真だ」

 修史さんの反応に、俺は満足して自分の作品に目を向けた。


 水たまりの表面に映る、切り取られた青い空。その上に降り注ぐ光の筋。アスファルトの地面にできた、木々の落とす影。

 明暗差の表現に細心の注意を払い、光と影のコントラストを最大限に利用した力作だった。


「やるじゃん、トモヤス」

 背後から掛けられた声に、はっとして俺は振り返った。


 篠崎がにっと笑ってそこに立っていた。


「どうにか、ぎりぎりセーフってところだね」

 言った篠崎の手には、作品を入れた大判の写真専用封筒があった。


「すぐに、受付を」

 修史さんが急いで実行委員を呼び、腕章をした会場係が、俺達の前に進み出てきた。

「撮影者の氏名と、作品のタイトルは?」


 篠崎ははっきりとした声でそれに答えた。

「篠崎 朝子(しのざき あさこ)。タイトルは『大空(おおぞら)』」


 ・・・・大空。


 くすっと笑って篠崎は俺を振り返り、ゆっくりとした手つきで写真を封筒から取り出した。

「やっぱりあたしには、これしかないから」


 篠崎が広げて見せたその作品に写されていたものは―― 一面の青空、だった。


 抜けるような初夏の真っ青な空。目映(まばゆ)いきらめきを放つ輝くような白い雲。

 画面全体で表現された、鮮やかで強烈なその色彩――




さくらがめの桜色日記



「空に、手が届きそうだ」

 思わずそう言った俺に、篠崎が軽くかぶりを振ってこう答えた。


「そう簡単に捕(つか)まえられちゃ、意味がないわよ」

 自らの作品を眺めながら、篠崎は言った。


「これだってまだ、空のほんの一部だもん」


 けれど、そこに写し出されていたのは確かに、篠崎が手に入れた本物の“空”だった。


 俺は篠崎のひたむきさを思った。


 急ピッチで準備の進められる展示会場の壁に、俺は篠崎の掲(かか)げた空を仰いだ。



     ―おわり―

 その日から三日間、篠崎(しのざき)は学校に来ていなかった。

 たぶんまた撮影のために、どこかへ放浪の旅に出てしまったのだろう。


 落ち込んだ時は余計に気持ちを突き詰めるために旅に出ると、篠崎は言っていた。

 俺はそんな篠崎を痛々しく感じた。


 降り続く雨が夜になって激しさを増していた。

 雨音だけが響く廊下の片隅で、ふいに電話機のベルが鳴った。


「西根(にしね)です」

 受話器を取った俺の耳に、突如聞き覚えのある声が飛び込んできた。


『トモヤス?』


 俺は慌てて受話器を握り直した。

「篠崎、今、どこに!?」


『北海道』

 くすっと笑い声をたてて、篠崎が答えた。

 その口調は明るく、案外けろりとした様子が感じとれた。


 俺はちょっとほっとして、彼女に向かって言った。

「旅費はどうしたんだよ?」

『定期預金、解約しちゃった。ほんとは新しいレンズを買う予定だったんだけど、しばらく延期だなぁ』


 のんびりとした調子でそんなふうに話し、それから篠崎は俺に言った。

『トモヤスのこと、怒ってないから』


 篠崎の言葉が、胸にすっとしみ込んだ。


『ただ、ちょっとショックだったんだ。トモヤスは才能があるのに、あたしが撮りたくても撮れないようなあんな写真を撮ることができるのに、それを何とも思ってなくて、簡単に自分の作品を他人にくれてやったりするんだもん。やみくもにあがいてるだけの自分が、それじゃあみじめだって思ったから』


 俺は、自分がひどく篠崎を傷つけたことを知った。

 何でもないふうな口振りで話そうとする篠崎の気持ちを思い、俺はたまらなくなった。


「ごめん」


『謝んないでよ』

 篠崎の声が、かすかに上ずった。

『謝られたりしたら、ますますこっちがバカみたいじゃないの』


 ふーっと大きく息を吐(つ)いて、それから篠崎はきっぱりと言った。


『もう一度、あたしの“空”を見つけにここに来たの。だって、どうしたってやらずにいられないもん。自分がどこまでできるのか、あたしは試してみたいから』


 ふと、篠崎が受話器のこちら側の気配を感じて尋ねた。

『そっち・・・・雨?』


「ああ」

 頷いて俺はこう答えた。

「俺のところには、見上げる青空もないよ」


『そんなことないよ』

 強い口調で、篠崎は俺の言葉をはね返した。


『トモヤスの上にも、“空”はちゃんとあるよ。トモヤスにも見えるはずだよ、絶対』


 それから篠崎は、俺にこんな話を持ちかけた。

『今度の学生写真展、トモヤスも出品しなよ』


「・・・・俺が?」

 ためらう俺に、篠崎が重ねて言った。


『トモヤスの写真、もっとちゃんとした形で見てみたい。あたしも間に合わせるから、必ず自分の写真を撮って帰るから、トモヤスも撮りなよ、ね!』


 電話を切った後も、篠崎の言葉が離れなかった。


 俺の空は、どこにあるのだろう。


 篠崎の模倣ではない俺だけの“空”を、俺はどこかに見つけたいと思った。



 ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ――



 翌日、雨は上がり木々から落ちる水滴だけがその名残(なごり)を留(とど)める穏やかな天気となった。


 朝の通学路。いつものように駅までの道のりを歩いていた俺は、何気なく地面に目を落とし、はっと目を奪われた。


 アスファルトの上にできた水たまり。その中にくっきりと映し出された――青空。




さくらがめの桜色日記



 透明な水の表面に浮かぶその空はやけに広々として見え、鮮やかな印象を俺に与えた。


 こんなところにも空があったのか・・・・。


 俺は上空に目を向けた。

 眩しい太陽に彩られた大空が、どこまでも続く。


 篠崎(しのざき)の求めるその空の大きさを、俺は強く実感したのだった。



     ―つづく―