技師の方による初期エコーの検査が終わったあと、医師の診察があった。

いつもなら、経膣エコーで赤ちゃんを確認し、診察室へという流れなのが、今回は「ちょっとお腹見せてね」と言われ、お腹にもエコーを。
初期の検査だったからかな?と思い、少し見られたあと、「診察室へどうぞ」と呼ばれた。


先生は問題のない点から話をされ、最後に「さっきの検査で少し引っかかるのが後頭部に浮腫があること」と教えてくれました。
「私も見させてもらったんだけどね、やっぱり浮腫があるのは確認できてね…」

なにが悪いのかこの時は全然わからなかった。

要約すると、
浮腫が2.9ミリある
浮腫があるというのは染色体異常の可能性が少なからずある
今回の検査で指摘せざるを得ない
遺伝子検査を受けるか受けないか


先生自身は6ミリからが問題だと思うんだけどねと安心させようとしてくれていた。



私は自分が障害児と関わる仕事をしていること、偏見はないことを伝えた。
すると先生は、「とても酷い言い方になるけど…」と前置きをして「本当に染色体の異常が見られた場合、そういう子たちは排除するという傾向なんだよ」と教えてくれた。



おそらく…染色体異常が見られた場合、妊娠を継続しない、中絶をする人が多いということを言いたかったんだと思う。

でも、この時の私はなぜそんな傾向なのかわかっておらず、自分の子を簡単に堕ろせるわけない!と思い、妊娠継続の道を探そうと思っていた。

そのためには検査をと思い、
染色体の検査を行いたいことを伝えた。
このときは、かかりつけの病院での検査を希望したが、胎児ドックを行なっている先生が近くにいるから、行ってみるのもいいと教えてくれた。

それが、クリフム夫律子マタニティクリニックだった。