宗教曲には旋律や拍によって歌詞のメッセージを補うという厨二病心を擽るテクニック(決まりごと)がございます。
曲を深読みするとき編曲するとき知っておくと暗黒微笑できますのでツイートいたします。(ツイートまとめて添付しています。)
※なお専門外ですので、梶浦さんの楽曲とどこまで繋がりがあるかは明言できませんので皆様妄想の助け程度にお読みください。
そもそもKalafina曲のなかに出てくるLacrimosa~の出展元、レクイエムについて。
レクイエムとは死者を弔うためのミサ曲の一つで、複数の歌からなる組曲です。
通常のミサ曲やレクイエムは(例外を除き)ラテン語の決まった歌詞があり各作曲家 同じ詞に 曲を書きます。
また古典的な作品となると、作曲上 いろいろなルール をクリアして作られています。
意味を持った 調や拍子 の選択、繰り返しの数
歌詞の意味に合わせた 音の並び、また、言葉のアクセントが自然につくような リズムなどです。
ミサ曲に限らず、クラシックの宗教的な意味を持つ音楽作品には
特定のメロディに「意味を持たせて潜ませる」技があります。
言葉の意味や概念を強調するための音楽的表現 は あまりに巧みに使われ長い間、秘密とされていたそうで厨二心を擽ります
例えば
順次進行での上行音階は
「祈り、天に向かっての願い。」
同一音の反復
「神のおきて、又は仮借なき必然性」
…
など非常に細かく膨大にあることが研究されています。
こんなガチガチなルールの中で作曲してたんだから宗教曲の作曲家ってすごくない?
話はLacrimosaに戻り。
Lacrimosa dies illa~の「怒りの日」とは最後の審判の日(天国に行くか地獄に行くか)を表します。
同じ詞を用いたメロディはわんさか有るわけですが、
ロマン派時代(19c)は グレゴリオ聖歌「怒りの日」(この曲は13c)の「メロディ」を引用し、
【死や不安】を暗示する手法 が多く見られます。サン・サーンス ベルリオーズ、ラフマニノフ、リスト……などです。
Kalafina Lacrimosaは誰かのメロディではなく歌詞をそのまんま引っ張っているように聞こえています(見識狭いから引用かもゴメンヌ)
ところでlacrimosa dies illaの部分にKalafinaの曲ではなかなか珍しいティンパニーの音が聞こえます。
上の歌詞が使われる「怒りの日」には
モーツァルト、ヴェルディ、ベルリオーズ…多くの作曲家が効果的にティンパニーを使っています。
ヴェルディのティンパニのド迫力はもちろん、
特にベルリオーズはLacrimosaでティンパニ奏者10人が16台のティンパニを猛烈に連打してヤバイことになります。耳がぁっ耳がぁっ!!
宗教曲には楽器編成にも意味を持たせて使う場合がよくあります。
トロンボーンが神の声の役割りという共通認識が長いことあったのは有名ですし、
マタイ受難曲ではキリストのセリフ部分だけ後光を表すように弦楽の和音が付いたりします。
「怒りの日」のティンパニにはどんな意味があるのか、(浅学ゆえに歴史的記述を知らないのですが)
「「怒りの日」の強烈なティンパニに
「審判者への畏怖」「神の怒り」「予言通りの地上の災禍」などの意味を持たせている」と評論する記述はあります。
ベルリオーズのティンパニを聴いたらきっとそのあたり思うよね。
ミサ曲ではない、ベルリオーズの幻想交響曲の第5楽章「怒りの日」の部分でも強烈なティンパニが鳴るので
KalafinaのLacrimosaにティンパニというのは 置かれるべくしておかれているのだと思います。
ところで宗教曲作品には数による象徴も用いられます。分かりやすいところをあげると
3、3の倍数は三位一体(父と子と聖霊)の神聖な数字
4は方位、大地 、十字架など
10神の掟。十戒
12教会、使徒、月、半音階
13未知数 不確実恐れなどです。
それらは小節数や拍子 調号繰り返しの数などに折り込まれます。
なかでも3は特に大切に使われていて
たとえばミサ曲のKyrieは三度繰り返すのが作曲上のルールとしてあります。(例外ある)
(KalafinaのKyrieもKyrieから3人のハモりになるね。
うわぁ!!さっき数えたら曲中のKyrie eleisonもちゃんと3回だ!!これは狙ってるでしょ!!)
ここでKalafinaのLacrimosaをみると、
8分の【6拍子】、
調整はc moll ♭が3つです。
意識したのかどうだかわからないけど。あれな数字だなぁと思います。
(なお調の設定には過去からの累積したイメージと楽器の鳴りによる響きの違いによって複雑なあれこれがあるので合わせて知ってると深読み捗りマンです。)
こういった「象徴音形、数象徴」は
典礼のためにかかれた曲でなくてもバロック時代などでは(世俗曲でも歌がない曲でも)使われているので深読みしてゲヘゲヘするのに使えます。
修辞学、フィグーラ などで検索するといろいろ出てくるので
なんか宗教っぽい曲だなぁという曲を深読みしたくなったときは適度に紐解いてみると厨二ックな気持ちになれます。
やり過ぎるとご本人の意図するところから離れたところに縛られるから適度に……。
あと、ストリングス編曲公演(アコステ?)の時にも、
受難曲などの通奏低音ピチカートの順次下降進行は「涙の滴り」の意味を持つので、(ストリング公演のは通奏低音とは違うけど)
そういうものを仕入れてから聴くと深読みが面白く暗黒微笑できるかもしれないです。知らんけど。
専門外ですので、知ってる範囲をぐるぐるゲヘゲヘしているだけです。こんな本読むと面白いよ!!っていうのを是非教えてください🙏あとフィグーラの一覧表が載ってる本教えてください。よろしくお願いいたします。
おしまい🙆💕


