1学期のこと、小3長女の授業参観日に、国語辞典の使い方を学ぶ授業がありました。

 

月に1回配られる小学校からのお知らせプリントでは、授業参観時に国語辞典を使うという事前アナウンスはなく、「国語辞典を持っている方は〇〇日までに持参してください」とだけ案内があったのみ。国語辞典の指定や購入指示はなしです。うちは普段から使っている国語辞典を持たせようかと思ったのですが、自宅に国語辞典が無いと長女が日常の調べものに支障をきたすので、長女と一緒に選んで小学館のオールカラー国語辞典を購入。ランドセルに入りやすいややコンパクトな大きさと、カラーでわかりやすいところが気に入りました。

 

 

いざ、授業参観に行ってみると、同じ国語辞典を持っている子はクラスに数名。みんないろいろな出版社の国語辞典を持ってきていて、数名の持参していない子は、学校名のスタンプがついた国語辞典を先生から手渡されていました。

 

授業の冒頭で、先生から辞書の引き方についての説明があり、最初に調べたワードは「あお」、二つ目が「あか」。

 

辞典によっていろいろな表現があり、あおは「晴れた空の色」・赤は「夕焼けの色・血の色」など、子供たちが調べた結果を挙手して発表していましたけれど、たまたま知り合いの子(Aちゃんとします)が私の目の前の席にいて、もじもじと首をかしげていたのでのぞいてみると、Aちゃんの持っていた国語辞典は岩波書店の一般向けなもので、あおは「藍染の色」との説明が・・・。赤はたしか「鮮血」を用いた表現だったと思います。

 

小学生用の国語辞典であればこのような表現はされていないのでしょうけれど、Aちゃんの持っていた辞典は明らかに小学生用のものではなく、小学生の子供には難しすぎる表現。先生も教室をまわってきたときに、辞典を開いたまま固まっているAちゃんのフォローをしていましたけれど、「藍色はあいいろと読むよ。ノートに写して。」とだけ声掛けし、Aちゃんは「藍色がなにか」を理解できないまま、苦労しながらノートに書き写していました。

 

他にも、ドラ〇もん国語辞典などの小3で行う学校学習には易しめな国語辞典、何かの付録かしら?と思うほど明らかに薄くて収録が少なめな辞典を持っている子もいて、小学校の学習内容と辞典の難易度が合っていない子がいました。

「あお」や「あか」が手元の辞典に載っていない子が「あお」の収録が無いことから、「あおい=未熟な様子」と発表している子もおり、我が子でなくても複雑な心境になります。

 

Aちゃんのお母さんは、保育園時代からのママ友達で、個人的にも時々食事に行く仲なので、Aちゃんが困っていたことをお伝えしようかと思ったのですけれど、わざわざこの為に連絡をするのはおせっかいな気がして、悩んでいたところ、帰りにばったりお会いして「このところ仕事が忙しくて辞典を買うの忘れたらか私の持たせたの。Aにわることしちゃったわー。」と。

Aちゃんに合っていない辞典であることに気づいていらっしゃることがわかったので、私からそれ以上の言葉は控えましたが、学習するタイミングで適した教材が手元にあることは大事なことだと改めて感じました。

 

いくら仕事で成功しても、子供のことをおそろかにして適したタイミングでできなかった必要なことがあると、それを取り返すためには適した時期に行うよりも何倍もの労力を要します。

 

「今」が大事。

 

学校側とすれば、辞典によって異なる表現の説明があることに子供たちが気づいたり、辞典を買うことは強制しない方針なのでしょうけれど、子供が苦労しないためにも、複数の推薦辞書の紹介や、『「あか」と「あお」が子供にわかりやすい表現で載っている国語辞典を選んでください』と一言先に伝えてくれたらより良かったのではないかなと思ってしまいました。

(それを伝えた上で、適していない辞典を持参していたなら親の準備不足です。)

 

国語辞典に限ったことではありませんが、例えば図工で使う廃材であっても、任意持参だからと甘く見ていると、せっかくの学習機会を逃してしまい、苦手意識や自己肯定感が低くなってしまいかねません。

今回の場合、中途半端な辞典を持参するくらいなら、学校から貸与される辞典を使った方がよっぽど良かったと思います。

 

これから小学校の授業にも使う国語辞典を購入される予定のある方は、「あか」と「あお」を実際に引いてみて、どの辞典にするか決めることをおすすめします!

 

長女が自宅で使っている国語辞典は、保育園のころに購入した小学館の国語辞典。

(今回購入したカラーの旧版だと思います)

 

国語辞典に載っていない言葉に出会ったときは、広辞苑で調べています。

 

 

国語辞典を購入した時、漢字辞典も学校用に追加購入しておきました。

 

 

 

国語辞典・漢字辞典のセット。ドラえもん付箋などのおまけがついていてちょっぴりお得です。

 

 

 

長女が1学期に辞典を購入した時はおらく全国の小学3年生が買い求めていたピークの時期と思われ、楽天ブックスで上記2冊セットと国語辞典は売り切れでした(汗)

 

我が家はいただきものの図書カードがあったのと、実物を比較して決めたかったので実店舗で購入しましたけれど、欲しい時期は重なるものなので、ご準備される方は時間に余裕をみて行動に移されると安心です。

 

ちなみに意識高めなママ友達は、学校用と自宅用に同じ辞典を2冊ずつ、新しく購入されたとおっしゃっていました。

 

うちは自宅にある辞典は昔から持っている古いもの、学校用は長女と選んだ最新のカラー版で十分ですけれど、子供に合った学習用品を用意するのは親の役割だと思いますので、書きやすい鉛筆や消しやすい消しゴムなどの消耗品はもちろんのこと、定規・コンパスなど、子供が使いやすい(安かろう悪かろうではない)文具をそろえて、持たせてあげたいと思います。

 

*本日もお読みいただきありがとうございます*