先日、娘が突然「私、大きくなったらお医者さんになるの!ママ、どうすればお医者さんになれるの?」と私に尋ねてきました。
ちょっと前まで「大きくなったらプリキュアになるー!」と言っていたのに、どうしたの?
一人称が自分の名前から「私」になったせいか、ずいぶん大人びた娘の言葉にびっくり。
どうしてお医者さんになりたいのか、娘に尋ねたら、
「あのね、ママがお熱出たら、おくちあーんして、おなかをもしもしして、ママのおしりにぶしゅってしたいの(座薬を入れるという意味です)」
と言われました・・・。
私が「ママ、お熱出してもおしりにぶしゅはイヤだよ~」と言うと、2人で大爆笑。
娘ちゃん自身、まだ3歳ですし、どこまで本気かはわかりませんが、
このところ救急外来で総合病院や大学病院に行ったりすることが多かったので、「お医者さん」という職業にあこがれを持ったようです。
娘の質問のこたえとして、
①お友達の気持ちをわかるようになること
②たくさん本を読んでお勉強もすること
③元気に遊んで、もりもりご飯を食べること
と答えましたが・・・う~ん、私は医師ではないので、実際のところどうやったらお医者さんになれるか明確に応えられません・
大人からみれば
①勉強をしてセンター試験レベルはほぼ満点がとれるくらいの基礎学力をつけることと、応用力もつけて偏差値70以上を常にとることができること(一部の私大では60くらいで入学できるところもありますが、自宅から通える国公立大学を目指して欲しいので)
②学費を用意できること
③運も味方につけること(特に旧帝大クラスの国立の場合は)
ですが、こんなことを3歳の子供に言ってもわかりませんよね・・・。
そもそも②の学費は親の問題であり、子供の問題ではない。
これは、高校生の頃、学費の問題で(真相はそれだけじゃないかもしれませんが・・・)医学部進学できずに疎遠になってしまった友人がいるので、すごく胸が痛いんです・・・。
娘が医学部に進学する可能性はいまのところ0%ではないので、とりあえず学費を調べてみることに。
医者になる方法 というサイトを参考にしてみました。
国公立だと6年間の学費だけで350万円とのことですが、私大だといかほどなの!?!?
まずは、自宅から一番近い私立医大は・・・
日医大の場合、偏差値は約70、受験料6万円(私立医大では相場のようです)、受験科目は、数学・英語・理科系2課目と理系には受けやすい課目選択です。学費は6年間で2800円。
た…高い、けど・・・私立医学部の平均学費は3350万円とのこと(大汗)
授業料のほか、教科書や医学書は1冊うん万円するので、実際のところテキスト代だけで年間100万円、(1人暮らしをするなら更に年間100万円以上)かかるんですよね・・・。
医学部は忙しいからバイトしている場合じゃないでしょうし、お小遣いを月5万円だとしても年間60万円です。
6年分の費用をシミュレーションしてみると・・・(自宅から通うとして)
学費2800万円+テキスト書籍関係600万円(そんなに必要ないかも?)+お小遣い360万円
=3760万円!!!
都心でなければ土地付きで一軒家が建ちます(汗)
学費の他に1000万円くらいは覚悟が必要だと思えば良いのかな。
仮に国立だと、学費は6年間で350万円なので、6年間で1300万円くらいでしょうか。
最近学費を下げたことで話題の順天堂は・・・
偏差値は同じく70前後、受験科目も日医大と同じで、学費が2080万円!
日医大と比較すると720万円も安いです!
それでも、もろもろの費用(書籍代・お小遣い)を含めると3000万円はかかりますね。
すんごく高いんだとうなと思ったら、意外や意外、6年間で2150万円。安いですね。
偏差値は75と国公立医学部並みの高さですが、OBになることでの縦横の繋がりや学費の安さ、自宅から通えるという意味ではメリット大です。
6年間の総額は、
国公立なら、学費350万円+書籍・お小遣い1000万円で、1350万円。
私立なら、学費2000~3000万円+書籍・お小遣い1000万円で、3000~4000万円。
※1人暮らしなら、6年間で約600万円の家賃光熱費負担がプラスされます。
なんだか気が遠くなる数字ですね
もしも、娘が医学部に行きたいと言ったら、当然国立を第一志望にしてもらいますが、私立の医大にご縁があれば、老後資金を貸し付けるという条件で、行かせてあげられたらいいな・・・。
奨学金を借りてもいいし、有利子の奨学金を借りるくらいなら貸してもいい。
3000万円なら、月10万円ずつ25年間で返済してもらうことにすればいいか。
女の子なので、25年間続けられる職場に出合えるか、医師という職業を続けられる状況かわからないけど、今私が心配しても仕方がないし、悪いことはそうなったときに考えるとして、前向きに、自分のやりたい道を進んでほしい。
国公立であっても医学部の学生は、親が医者である人が大半であると聞きますから、殆どの医学生は学費などのお金の心配や苦労をしなのでしょう。
そんな中、娘だけに親から借金させるのはかわいそうだけど、それでもなりたい職業であれば、私なら迷わないと思います。
医師という職業は需要がなくなることはないでしょうが、人口が減れば医療を必要とする人も減るわけで、今の日本の人口ピラミッドを見ると明るい未来が約束されている職業ではないと思います。
高齢化社会が進んで、医療費が増えれば、負担しきれないであろう国の方針により診療報酬を下げられたり(インフレになっても上げられなかったりして)、高度医療が保険適用外になって医療を受けられる人が減ってしまうかもしれない、生活保護受給者の医療費無料問題も対応が進めば患者の一部は減ることになりますし、今まで通りのいわゆる高収入といわれる職業ではなくなるかもしれません。
今でも病院の経営難話を新聞で目にすることもありますし、弁護士も余る時代ですから、団塊の世代の方が天寿を全うされる時期がすぎれば医師余り問題も浮上するかもしてません。
それでも、子供にはやりたいことをやってほしいと思います。
自治医科大など、学費をかけずに医師免許をとれる大学もありますが、超せまき門ですし、試験に合格しても面接で落とされた友人を何人も知っています。(私のまわりでは入学できた知人がいないので合格者の詳細わからず)
兄弟ができて、もしもみんな私立医学部に行きたいと言われたらひつじ家の財政では賄いきれませんが、子供の大学進学先が決まるまでは、住宅ローンの繰り上げ返済より(低金利が続けば)学費と老後資金の蓄えを増やしていったほうがよいのかな!?
う~ん、ここも要検討です。
将来娘がプリキュアになるのか!?お花屋さんになるのか!?お医者さんになるのか!?
まだまだわかりませんが、可能性は無限大!!!
できれば中・高・大学まで、国公立に行ってもらいたいけど、
お金のことで将来を諦めることがないように、お金に翻弄されない人生を歩む為に・・・
手段や道具としてのお金は大事です。
バランスを考えながら、これからも節約生活を楽しんでいきたいと思います。
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