神様っていると思う?&本当にいるんじゃないか?と思った瞬間
ブログネタ:神様っていると思う?&本当にいるんじゃないか?と思った瞬間
参加中キイロキラ




つい最近、本当にしみじみと、


「これはきっと、神様がご縁をくださったんだ」って


思ったことがあります!!




それは・・・






ハナナのブログ-sakura



この子です。さくらちゃん。


我が家に来てまだ2ヶ月の、柴犬の女の子です。




この子がうちに来たのは年末。


まだすっごく小さくて、体がころころ丸くて、


この写真のようにお座りすらできないくらい赤ちゃんでした。




毎日毎日可愛がって、


家族全員が、初めて飼う犬にドキドキしながら、


大切な宝物に喜んでいました。




でも。


ある日。




さくらの前足の様子がおかしくなったんです。


正確には、左の前足。


足首を後ろ側へまげて、


肉球の部分で上手く立つ事ができない。




最初、この異変に気付いたのは、


さくらちゃんを買ったペットショップ内にある


動物病院の先生に、母が見せた時でした。




「なんだかちょっと歩き方がおかしいですね。


 今度機会があったら、ちゃんとした病院で見てもらってくださいね」




ペットショップ内にある病院のため、


レントゲンなどの設備が整っていないので、


その日はそのまま家へ帰ってきました。




母は特に痛がる様子もないし、


先生が見ないと分からない程度の異変だったので


家族には報告せずにいました。




しかしその二日後、素人目にもさくらの歩き方に違和感を感じました。


それに気付いて母に言うと、


母はペットショップでの出来事を言いました。




なぜそんな大事なことを黙っていたのかと、


母に当たりましたが、


そうしている時間も惜しく、


すぐにネットで調べました。




さくらの足の症状はどうにもおかしく、


前足を上手く使えないで歩くが、痛くはなさそうで、


ゲージから出て遊びたがっていました。


そのためネットでも有力な情報は得られず、


とりあえずは病院へ連れて行くことになりました。




翌日は平日だったため、


仕事がある私は母にさくらを頼みました。


しかし、仕事から家へ帰ってくると、母は目を充血させて


ソファに座り込んでいました。




近所の病院でレントゲンを撮ってもらった所、


さくらの足首の非常に小さな骨が潰れていて、


それで歩き方に影響があるらしいのですが、


さくらはまだ2ヶ月で、小さい骨のため手術もできず、


そのまま骨の成長が止まる生後6ヶ月程度まで


様子を見ていきましょうと言う話だったそうです。




さらに、足首を地面につけている状態なので


その部分が化膿してくることも考えられ、そうすると痛み止めを飲ませて


ごまかすしかないということ、そして、


症状が悪化してきたら足首から下を切断することも


考えてくださいと言われたらしいのです。




まだ我が家へきて、2週間ほどの時でした。


誰よりも犬が来ることを待ち望んでいた母親にとってとても辛かったらしく、


食事も喉を通らないほどに落ち込んでしまいました。


私は母を慰めながら、違う病院でもう一度見てもらうことを提案しました。




インターネットで探した病院は、


近所の病院よりは幾分地味で、こじんまりした印象の場所でした。


しかしレントゲン撮影のプロフェッショナルであることが書かれていたので


うちから車で一時間かかる場所でしたが、


祈るような気持ちでさくらを連れて行きました。




先生はとても優しく、


看護師さんもベテランでてきぱきしていて、


レントゲン撮影等、30分近く待合室で待っていました。


不安でたまらないと言った表情でいる母親の横で、


私はしっかりしなくては、同じ診察結果を言い渡されても仕方ない、と


ある程度の覚悟はしていました。




診察室へ入るよう呼ばれると、


そこには、可愛らしい星型の模様の入ったギプスを左前足につけられたさくらがいました。


たくさん可愛がってもらったのか、上機嫌で尻尾さえ振っています。


先生はレントゲンを頭から尻尾の先まで撮り、


足の不自然な動きは骨の異常、筋肉の異常、神経の異常のどれかではないかと


診察してくださったようでした。




その結果、神経には異常がなく、


骨と筋肉に的が絞られました。しかし子犬の骨はまだまだ成長段階にあり、


レントゲンで撮影してもちゃんと写らないそうで、


最終的には先生も判断しかねると言った答えでした。




しかし、来週にある大学病院での勉強会で、


このことをいろいろな分野のスペシャリストと一緒に相談してきますと


おっしゃってくれました。その為に、さくらの歩いている様子などを


動画に納めていてくれたらしいのです。




本当に感激しました。


ちゃんとした結果を聞けたわけではありませんでしたが、


ここまで色々して下さるなんて、思いもしませんでした。




ギプスをつけてもらってなんとか歩けるようになったさくらは、


その後1週間も元気よくすごしていました。






そして翌週の診察。


どうやら筋肉と骨の成長のスピードが違うらしく、


それで足が変な方向へ曲がってしまうのではないかという結論をいただきました。


このまま成長が止まる月齢(生後9ヶ月前後)までギプスをつけながら様子を見て、


もし成長のスピードがずれたままで戻らなければ、


手術をすることになると言われました。


しかし以前の病院で言われたような足の切断などではなく、


さくらの今後の生活を充分に考えた治療方法を提案してくれました。




実は病院へ来る前、母は


「さくら、ペットショップに返すことにしたの」と報告してきたんです。


とてもビックリして聞き返すと、


「だって、私にはとても手に負えない。


こんな風に足を悪くして生まれてくるのは遺伝かもしれないし、


ペットショップに事情を説明して返すのが一番いい。


パパに相談したら、それなら早い方がいいって言ってくれたし」


と涙声で答えました。




信じられない、というのが私の思いでした。


こんなに可愛くて、懐いてくれて、何も悪いことはしてないのに、


ペットショップへ返されるなんて。


しかもそれを、父も了承しているなんて。




ペットショップに戻されたさくらは一体どうなるんでしょうか。


足の悪い子はもちろん売れ残るでしょう。


ブリーダーのところへ引き取られても、


足が悪いのに子供を生ませるのも一苦労では?


最終的には、殺されてしまうのでは?




色々な悪い考えが頭をよぎり、


しばらく母と言い合いをしました。


最悪な気持ちでした。




でも。




その後治療方針の説明を受けたあと、


ギプスを外してみましょうかと先生に言われ、


1週間つけっぱなしだったギプスを取ってみました。


すると・・・




足はきれいにまっすぐ、地面についていました。


さくらは何事もなかったかのように


久しぶりにすっきりした前足で嬉しそうに尻尾を振っています。


本当にびっくりしました。




先生も驚いた様子で、でも、


きっと私と母の思いつめた表情から薄々気付いていたのでしょう。




「この子はとてもいい顔をしていますね。


性格もとってもいいですよ。柴犬は気性が荒かったり怖がりだったりしますが


この子は全然そんなことないですもんね。


たとえ足が一本くらい悪くたって、なかなか出会えない子だと思いますよ」




病院で泣いてしまうところでした。


先生の言うとおり、さくらは本当に良い子です。


とてもとても可愛らしい、私の大切な妹です。




それなのに手放すなんて、なんてことを考えていたんだろうって母親も思ったみたいで。




帰り道はとても嬉しそうに、


頑張ると話していました。




それ以来、さくらの足は一度もおかしくなっていません。


ギプスをたった一週間つけただけで、治ってしまったみたいです。


それでもまだ成長が止まるまでは安心できないけど、


神様がきっと、さくらの足を治して、


我が家に居場所を作ってくれたんだなあって思ってます。




神様、ありがとう。


そして、一度でも手放すなんて考えてしまったことを悔いて、


さくらにたくさんたくさん愛情を注いであげたいと思います。