全米で2勝、全豪でも2勝した大坂なおみだったが昨年は全米オープンや東京五輪で勝ち上がれず、復活を期待されていた。今年は妊娠を公表し、本格的な復活は24年の全豪に持ち越された。
彼女の選手人生には、大きな意義がある。彼女が世界で活躍する中で、日本の多様性に向けた課題が浮き彫りになっているからだ。彼女を取り巻く社会環境についても考える必要がある。肌の色や出身国に基づく偏見を排除し、多様性を受け入れることが求められている。また、彼女が政治的な発言をすることに対して、どのような批判的な視点を持つべきか、また彼女がなぜそのような発言をしたのかについても、議論が必要だ。
さらに、スポーツと政治の問題は今もなお続いている。北京オリンピックで起こったワリエワ問題。15歳の少女を突き放し、世界中の晒し者にした、ロシア、IOC。オリンピックがすでに平和の祭典ではないことを如実に示した事件だった。
スポーツは、人種や国籍を超え、偏見や差別に立ち向かう力を持っている。多くの人々に愛されるエンターテインメントであり、世界的な交流の場でもある。しかし、時には政治的な問題がスポーツにも介入し、それが選手たちに大きな影響を与えることになる。