もうひとつのブログで書いたPCR検査のあれこれを

こちらにも貼り付けておこうかなと思いました。

いつものコマネズミとはちょっと違ったアタシが書いております。

 

 

とうとう夢見の悪さへの真のお告げが告げられたような朝なのであった。

 

深夜3時頃、開きっぱなしの桜木紫乃がほっぺたにあたって目ざめたら、喉が猛烈に痛い。

右の奥が亀裂の刃、状態。

毎年扁桃腺には悩まされるのだが、ここ数年は前兆があり、その段階で喉のお手入れを欠かさず、大事には至らなかった。

昨日の夜、眠る前も至極普通のアタシの喉であった。

それが数時間でこの刃の痛みになり、慌てて起き上がり、喉ぬーるをがつんとスプレーショットし、また眠ろうとする。

しかし、「コロナ」の三文字が闇に浮かび上がり、隣で寝ている多発転移がん患者である夫から少し距離を置く。

アタシの喉がコロナ発であったら、このおじさんは非常にまずい事態に陥るのだと考え始めたら、きりもなく、眠くならない。

 

うとうとしつつ、午前6時を迎えたが、やはり喉の痛みは治まってくれていない、どころか、発熱しているアタシなのである。

37.2℃~37.5℃の間をさ迷う3本の体温計。

3本とも37℃越えは久々である。

2時間ほどゆるゆるしつつ、やはり熱は上昇傾向である。

行こう、病院、と決めてからとりあえず、いつも行っている民間の総合病院へ直行した。

入口で発熱37.5℃と咽頭通を申告したのに、ひょろと長い鉛筆にーさんに耳鼻科に回されてしまった。

 

耳鼻科で検温される。

「37.4℃もあるじゃないですか」と看護師が数センチ離れる。

「も」だったのか、やはり。

それから発熱外来へ秘密の扉から、護送される犯人のように音をたてずに案内された。

 

8つほどのブースの3番目に入れられ、電話もせずに来たんですか、と非難の視線を防護服看護師から受け、しゅんとしたまま、問診表を渡され、その後は看護師の丹念な質問攻撃を浴び、更にしゅんとなるアタシなのである。

しかし、看護師や医師は防護服姿なのに患者は、普段の服装のまま。

いくらブースにいるとはいえ、隣人がコロナの場合、感染率は高くなりそうな気がする。

そこはスルーの医療施設なのである。

 

20分程待って、ようやく防護服の医師との対面。

看護師に聞かれたことをまた繰り返し質問され、ようやく、問題の喉を診察。

その後、肺の音やリンパの腫脹などチェックして、お腹も押されて診察終了。

PCR検査は午後からと言われ、また来るの? と目が点に。

隣人患者は隣町から来ているらしく、「すぐにできないのですか」と食い下がっていた。

 

発熱のある患者を待たせる、あるいは、再度来院させる、という時点でこの病院はアウト、だなと思いつつ、コロナ予約時間に再来院したのだった。

 

屋外で行っているのかと思いきや、旧病棟の古びた施設に案内された。

コロナを受ける部屋は一応特別仕立てになっているというのだが、更にそこで20分も待たされ、何となくコロナ化してきたような気分になる。

 

待ち時間に貰った説明書によると、ここで検査した人の7割はコロナです、と書いてあり、驚く。

10人中7人がコロナ? ってすごい陽性比率である。

アタシ、コロナ、の気分が高まって、早く帰りたくなってきた。

検査を拒否したい人の気持ち、あるあるかもしれない。

説明書は11ページもあり、日常生活の事細かな指示がやたら緊急事態である。

 

医師から検査をやりますか、と言われ、きっぱり首を振った自分が今は恨めしい。

が、コロナはアタシだけの問題じゃないので、仕方ない。

なんで急に発熱したのかにも決着をつけたい。

 

鼻に細い金具を入れるのはインフルエンザと同じであるが、思ったほど痛くない。

担当医師も、右の鼻で失敗して、左の鼻に入れ替えたりするので、ちょっと不安ましましである。

しかも、途中から交代した看護師たちが不慣れらしく、何度も確認事項を外で繰り返しているので、さらに大丈夫? となる。

 

鼻の穴担当はちゃんとした医師だったが、後処理組みの看護師たちのオタオタぶりにまたまた発熱上昇気分となった検査室なのであった。

 

結果は明後日、ということで乞うご期待である。