阪神に至る道。 | 櫻井の日々。

阪神に至る道。

港の朝、のはずだったけれども、悪夢を見た。小中学校の時にとにかくモテていた子が出てきて、その子が自分のせいで行方不明になってしまう夢だった。旅先で大量に酒を飲み、それなりに疲れていて、湯船にも浸かったのに、悪夢のせいでよく眠れなかった。そういうものなのかもしれない。朝は雨が降っていた。舟屋のカーテンを開けたら、すぐ隣の舟屋の人が船に乗って帰ってくる姿と目が合ってしまった。近くの9時からやっているカフェにて朝活。自分はフレンチトーストの補集合をしてのクロックムッシュ。優雅な港の朝だ。荷物をまとめて優しいおばさまと別れて、この街を去る。

自分の趣味として、SAばかりではなくちょっと悲しげなPAの方が好みだったりすることから、高速では六人部PAに立ち寄る。そもそも旅先で麻婆豆腐を食べることも好きな自分はここに麻婆丼があるということなので、無茶を承知で注文。大盛すぎて笑えて来たよ。その後に、我々は、仁川の地に。やや雨の残る改修前の阪神競馬場。ただ、アクセスの仕方が悪く、また車で訪問するときの最適解がわからず、駐車場からかなり歩くことに。負けはしなかったけれど、周囲の勝利には及んでいなかった。いつの間にか勝負精神が宿っていることが心強い。これで6月の企画も楽しめそうだ。ジオグリフも頑張ってしたしね。

そしてレンタカーを返すべく、京都に向かう。新幹線の時間までどこかで一杯でも、という提案なのだが、夕暮れの京都の鴨川沿いを走っていると、ふと塩味の効いた焼き鳥なんてどう?ということで、提案してみたらすんなり通った。白川通を上って、こんなところに、という風情の焼鳥屋。座敷に上がり、今日は貸し切り状態。メニューには値段もない。瓶ビールの後は樽酒を飲んだがとてつもなくうまく感じた。肝心の鳥も最高だった。この店は是非再訪したい。思えば今回の旅は本当においしいものばかりを食べた気がする。こんな旅もある。


京都駅に向かい、若干のお土産とビールを購入し、別れ。

予約していた新幹線はひかりだった。気が付かなかった。でも、それほどのタイムラグもないし、爆睡しているだけだったので、特に支障はなかった。小田原で目が覚めた後も、周囲に人が少なくなっていて、むしろ快適だった。

ということで、帰りはいつも八重洲中央口から出てしまう。11月の時ほど悲しくはなかった。

ということで今回の旅は終わり、次は新月の京都を訪れたいな。