山の方、神馬、古民家(京都2日目)。 | 櫻井の日々。

山の方、神馬、古民家(京都2日目)。

本格的な1日目の朝(行程的には2日目)も早く起きる。そうだったよね、断水していたよね。店だとか寺だとかが開くまでまだ時間があるくらいの朝方。こんな今日っと駅の近くに露天風呂っていうから行ってみたんだけど、全然じゃん。まぁ良いけれどね。愛しさと、切なさと、ドブ臭さと。ということで出発。何のインターネット的な知識も役に立たない店に行くのだから、時間は全く読めない。幕府はいつ開かれるんだよ。

朝のコーヒーはセブン。11月2週目なので、紅葉も山のほうが本格化しているのではないかという読み。色づいているのはこちらの方、ということでお気に入りスポットのうちの一つでもある圓光寺再び。良い時間。美人もいたね。京都の一人旅は映えますね。


そしていつも通りの大原へ。道の駅的なところで食材調達。安い鷹の爪と良い感じのドライトマトが手に入ったので、パスタもやらないとね。それにしてもこういうところで手に入る食材は安い。伊根の赤い甘酒と、へしこも買ったよ。こういう感じは残念ながら東京では難しい。伊根には行かねばならないか。

お目当ての店は予想通りまだ空いていなくて、これまた恒例となりつつある寂光院に。今日は夫婦喧嘩は見られなかったけれど、ここではイケメンによる紅茶販売で時間が過ぎていった。香りの良すぎる紅茶。山の中なのに不思議な時間。これも京都も醍醐味なのかもしれない。こういう感覚はすごく好み。タッセル。

そしてもう一度例の店を訪問したところ「営業中」の看板。1年半ぶりの再訪。いつまでもやっていてくれたら良いんだけど。メンバーに鳥も加わっていたしね。やかましかった、いい意味で。今日の副菜には鹿の燻製、これも美味しかった。1,000円で食べられるものの中での最高峰が、現時点ではこれだと再認識したよ。大満足。

そしてあえて山の方のコースを通って、栂野方面、久々に高山寺方面に。途中の道はまるでウツロマユ。それもプレーしたいんだけど、パソコンのスペックが弱すぎて買い替えないといけない。高山寺はここでアルバイトしていた人と知り合った一年を経たからだね。それにしてもこの辺りは強気な価格設定。どれだけお金取られるのよっていう感じ。その頃にはもう新しいメンバーが2名加わりかけている。合流の作戦を練っていたけれど、少し時間もあったので、かわらげ投げは諦めて、ちょっとだけ嵐山方面に向かった。

しかし混んでいそうだったので、場末の駐車場に泊めてちょっと散歩する。今度は常寂光寺。今日は寂光、がテーマになっている。この時期しか空いていないんじゃないかと思い、落柿舎に立ち寄り、一句読む。酒場で一本酒を買ってみた。宿で飲まないと。

ちょっとお高いスーパーに寄って、宴のための買い出し。旅先でもこういうのができるのは嬉しいよね。しかし、高い方のお店に寄ってしまったため、梯子をしないといけないことになり、若干のタイムロス。そして今日の宿に。

一棟借り古民家でキッチンがある上に、カウンターがあるのでそれを最大限に生かす計画。そして合流。瞬間的に6人に。4→6。夕暮れが迫る。全員であの京都の名店に行く。ただ、移動はだいぶ困難であることが予想されるので、結局数の論理に従い、タクシー2台に分場。なんとかなったね。

最高の居酒屋、もう何を食べても美味しい、そしてマイ好みで清酒をキメながらクラシックラガーを飲む。至福すぎる。ちょっと人生に悦びについて考えたくなるくらいの良さだった。

テンションも爆裂的に高まってきているので、旅先でのビックエコー、90分。これも最高でしたね。ここまでの移動中に撮った写真が結果的にベストピクチャ。やるべきことをきちんとやったら時間が終わっていたというような感じ。それも夕暮れ以降は超濃縮された形で。なぜなら寄宿したのがまだ22時だったから。

カウンターを生かすべく、仕込みをしつつ料理。昆布に日本酒を、と思ったんだけど、酒がなくて嵐山で買った酒を使ってしまった。これを飲んでみたらとんでもなく美味かったのだ。勿体無い。一吟。

とはいえ、カウンター越しの寸劇、酔って作るパスタ。良い動画。中庭ではなぜか噴き出す水。シャワールームにない遮光。ダラダラと飲みながら夜が更けていく。何というか、みんなが何らかの役割を担っていることって、その自分にとっても、その人にとっても、その場(社会)にとっても良いことなんだと思うんだよね。

とにかく最高過ぎたけれども、まだまだ楽しくする。この一文にいくつもの矛盾が入り込むくらい良い時間だった。